「最高でした」忍びの国 はなちさんの映画レビュー(感想・評価)
O-CHANさんのコメント
2017年7月22日
全体のストーリーのまとまり、つまり完成度にこだわると、見逃してしまう。
そのクライマックスが、あの2つの場面だと確信します。
誰が考えたのか、初めは忍びの間の戯言程度だったのかもしれない。
それが、少しずつ意味を持ち始めて・・・あんな残酷なゲームになってしまう。
人間の本能は怖い。
「川」は、それを見事に表現している。
他の演技にはNGをださなかった監督が、何度も撮り直したこだわりがわかります。
圧倒されるよりも、涙が止まらなくなって・・・怖くて?それとも、死を覚悟して必死に戦っている平兵衛を見るのが辛くて?・・・涙の意味もわからなくて、目をそらして剣がはじき合いこすれ合いする音だけ(他はたぶん無音で、息遣いくらいは聞こえたのかな?)を聞いているのが辛く長く感じるほどでした。
最初の編集では、もっと長いシーンだったのが短くされたらしいです。
私のように気の弱い?人には、酷だという理由みたいです。
永遠のゼロや他にも戦争の映画はかなり見ていますが、
戦闘シーンでこんな感情になったことはないかもしれない。永遠のゼロにもなかった。
この場面は、語り継がれる価値のある「戦い」の名場面のひとつになると思います。