「荒削りな演出ながら流麗なシラットが堪能できる痛快な小品」ザ・タイガーキッド 旅立ちの鉄拳 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
荒削りな演出ながら流麗なシラットが堪能できる痛快な小品
『ザ・レイド』でアクション映画史に新たな1ページを加えたイコ・ウワイス主演作。インドネシアの片田舎の青年ユダは格闘技シラットを究めたと認められ、村の通過儀礼メランタウに従い修行のためジャカルタに向かう。街でシラットを教えるつもりでいたユダだったが、孤児の姉弟をチンピラから助けたことから彼女らを餌食にする人身売買組織と戦うことになる。
『ザ・レイド』の前の作品ゆえアクションシークェンスはまだ荒削りですが、それでもハイテンションで流麗なシラットはたっぷり堪能できますし、とんでもない高さから落下しながら顔面を強打したり等命知らずのスタントがてんこ盛り。ここからインドネシア産バイオレンスが研ぎ澄まされていくのだなという血生臭い香りを嗅いだ気がします。
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