「折角のキャラをぶち壊したで賞」メカニック ワールドミッション 幸ぴこリンさんの映画レビュー(感想・評価)
折角のキャラをぶち壊したで賞
ステイサム無双映画ではあるが、前作のカッコよさをここまで打ちのめす作品も珍しく、そして残念。
やむなしではあるが弟子として育て上げた若造をクールに始末し、まさにメカニックなハートのキャラクターを確立させた前作。それが今作『ワールド・ミッション』では出逢ってすぐに良い仲になった女性を人質に取られてあっさり敵の言いなりに。全くの別作品として仕上げてくれた方が幾分かマシだった。相手役のジェシカ・アルバは可愛いけれど、私ボランティアやってるの!凄い善人なの!みたいな雰囲気がアピールされ過ぎていてあざとい。
3人の暗殺ターゲットが出てくるが、3人目(トミー・リー・ジョーンズ)だけ役者の格が違うので、「あ、3人目は殺されないんですね、はい」となり意気消沈。
おまけに、彼がシブくスマート過ぎていいところ全部持っていかれてる感。何なんだ、この映画は。
唯一心に留まる良かったシーンは、破壊される空中プールの美しかった事。そこだけが救いとなる1本でした。
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