「原作もアニメも知らなければOK。」鋼の錬金術師 mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
原作もアニメも知らなければOK。
少年マンガの実写映画化が続いた2017年であったが、トリを飾るのが本作である。
原作を知る人からすれば、そもそもが無謀な試みだったようだが、原作をまったく知らない僕は、それなりに楽しんだ。
人体の錬金術をしてしまったエド(山田涼介)とアルの兄弟。その代償として、エドは右腕と左脚、アルは魂以外の肉体をすべて失う。
原作はおそらくそれらを取り戻す遠大な旅を描いているのだろう。
映画は3体のホムンクルス(松雪泰子、本郷奏多、内山信二)の企てを阻止する話になっている。その企てがよくわからないので、映画のなかではただただ戦っているだけになっている。
曽利文彦監督は相当頑張っているはずで、この映画化をどうこういうのは違う気がする。兄弟愛は十分に伝わったし、監督がやりたかったことはほぼ達成できていたように思う。
本田翼、蓮佛美沙子は個人的な理由で全面的に受け入れ、賞賛(本田翼の芝居はひどいけど)、他の役者たちも一定の水準には達していた。
「銀魂」(福田雄一監督)は続編の製作が決定したが、本作はどうなるか。
コメントする