「酷評されてますが」鋼の錬金術師 SHUさんの映画レビュー(感想・評価)
酷評されてますが
面白かったです。
原作ファンでアニメ無印も好きです。
まずストーリーの再構成はお見事といいたくなる出来で感心しました。
アルフォンスは凄くリアルで動きも良かった。
兄弟喧嘩のシーンはウルッと来ましたね。
タッカーの例のシーンは原作同様えげつなく、
アニメでカットされたアルの「それ以上しゃべったら僕がぶちギレる」
があったのは良かった。
一本の映画としてまとめるのに改変や省略があるのは当たり前です。
その辺をアラと捉える方には向かない作品です。
よく見かける批判で大佐の火炎放射がありますが自分はむしろ感心しました。
ディーン大佐は相手との間合いや状況に応じて、火炎と爆発を使い分けているのです。
焔の錬金術は可燃性ガスの錬成と酸素濃度の調整なのは原作ファンなら知ってるはずで
火炎放射は可能なのです。アニメなら全部爆発でも気になりませんが、
実写の場合、至近距離だと爆風で自分もダメージ受けないと不自然になります。
またホムンクルスのような死なない相手には爆発で相手の姿が見えづらくなるより火炎放射が有効だと考えます。
自分はけっこう感心した点でした。
それなりに原作との相違点も考えられています。
ハクロ将軍の暴動発言→アメストリス地図と賢者の石の錬成陣を見比べるヒューズで
後々の国土錬成陣への伏線が張られていましたし
続編がみたい作品です。
お二方コメントありがとうございます。
以下、マスタングの炎について追記します。
映画の火炎放射 色々言われていますが焔の錬金術のメカニズムをリアルに紐解いた上で4パターンのバリエーションになっていると感じました。
コーネロとラストに使ったのは原作にある爆発。
増幅器を燃やした炎。
エンヴィーを継続的に焼き殺すために使ったのが火炎放射。
マリアロス(偽物)に対する人体発火。
摩擦による火花と大気中の成分調整(酸素及び可燃性ガス)を考えればどれも可能で対称との状況により使い分けていて、炎を仕事に用いている自分としては関心しました。
手袋の手のひらは濡れていましたが弾く指先は濡れていないので問題ないはずです。
あと細かい点ですが増幅器を燃やす時、手袋が燃えないのは、恐らく大気中のアルゴンガスでシールドしているためです。
以上、鍛治工による考察でした。
原作はともかく、アニメは両方好きで、何よりも映画好きなので、映画単体で楽しめれば良いと思っています。ダメ出しを含めてレビュー書き込みの多さはその映画の存在価値の表れ、具体的なレビュー内容をありがとうございます。ぜひ劇場で観ておきたいと思いました。私ならばどんなに良くても5点満点はありえないので、そんなレビューは恣意的キャンペーンと捉えてで無視、ノーカウントですが(笑)。