「さすがのクオリティすぎて苦痛でしかなかった。」鋼の錬金術師 コンさんの映画レビュー(感想・評価)
さすがのクオリティすぎて苦痛でしかなかった。
特典欲しさにいってきました。
最低限の出費で済むように映画の日に!!
まぁ出来は想像通りなのですが。
とりあえず箇条書きで書いていきます。
・アルの出番よりウィンリィ(本田翼)の出番が異様に多い。
アルの鎧のCGのクオリティは素晴らしいがどうも動かせないのか序盤の戦闘以外はお留守番か囚われのヒロイン状態でした。その代わりと言わんばかりにウィンリィの出番が多かった。・・・っというか推しすぎ。作中でウィンリィが「エドとアルはいつもの一緒」と言っているのですがホントかっ?ってくらいエドはアルと別行動。アルにこれ以上関わると危険だからと言って関わらせないようにしているのに何故かウィンリィは連れていく。アルの記憶が偽物ではないかという件では、エドはウィンリィと二人きりの時でもアルの事ばかりと嫉妬としかとれないセリフが入り、原作のウィンリィがエドとアルを本当に大事にしているとわかる大事なシーンなのに色恋沙汰の匂いがとても鼻につき台無しでした。他にもいろいろありますが、とにかく原作のウィンリィに全然似せる気のない演技に一番落胆しました。
・舞台に閉塞感を感じた。
ハガレンはヨーロッパ感のある背景があるファンタジーなので背景はヨーロッパで撮影された美しい街並みが映るのですが、建物ばかり映り風景がロクに映らないため奥行きを感じにくくとても狭い場所で撮影されてる印象を受けました。
・全年齢向けにするためとはいえ、演出に手抜き感を感じた。
最初の兄弟が人体錬成をするシーンがあるのですが、子供の人体欠損を見せるわけにはいかないのはわかるのですが部屋のものが渦を巻いて浮き上がるのに合わせて兄弟が浮き上がる床板と一緒に別々に吹き飛ぶ演出は竜巻に飛ばされたようにしか見えずなんだこれ?と思いました。そして、エドの手足がなくなったことと鎧にアルの魂を定着した経緯を山田エドの悪夢という形で表現したのですが片腕片脚をなくしているのに出血少なっ!?とまぁ年齢制限を設けないためとはいえ原作のダーク感を多いに損なっていると思いました。まぁ、前評判が悪い上に年齢制限をつけてしまった暁には原作特典をつけてもカバーできないことは目に見えているので当たり前といえば当たり前なのですが・・・
これ以上長文になるのもどうかとおもうので(今さらw)一文感想です。
・大佐の指パッチンが完全に火炎放射
・今回の黒幕にまさかのハクロ将軍w
・ホークアイ中尉の射撃シーンは2回ほど(他は構えてるだけ)
・大総統は名前だけで大総統の役目をハクロ将軍に取られる
・スカーやアームストロング少佐がいないorz
etc
自分は原作とアニメを見るぐらい好きではあると思っていたのですが、ここまで書くと完全に原作厨ですねw
褒める部分があるとしたら、
ラスト、グラトニー、ロス少尉のクオリティが高かったことですかねw
邦画のレベルを考えさせられる作品でした。やはりファンタジーは原作愛とお金が必要ですね。