「他人事だから笑えるけど、恋愛ってリアルにこんなもの。」奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール Naguyさんの映画レビュー(感想・評価)
他人事だから笑えるけど、恋愛ってリアルにこんなもの。
"妻夫木聡にハズレなし"。コレが持論だったりするほどなので、評価半分で受け取ってもらって構わない。妻夫木聡が定期的に挟んでくる喜劇は楽しみのひとつだ。
しかも共演が水原希子。クチビルフェチとしては、水原希子や石原さとみ系は、"どストライク"である。
"力まないカッコいい大人"奥田民生に憧れる主人公が、気まぐれ彼女に振り回される。
こういう男の子も、こういう女の子もよくいる。典型的なアルアルを楽しむ恋愛コメディである。渋谷直角の同名マンガの原作通りであり、同性に"自分は違う"と反感を買いそうなテイストで、嫌悪感を抱く人がいても仕方がない。
監督が大根仁なので、当然、「モテキ」(2011)を期待したくなるが、その嫌悪感を大根監督のせいにしても始まらない。
しかし普通の恋愛は、リアルにこんなものである。一心不乱に好きになってしまったら、見境もなくなるし、常識人もアホな行動をする。
主人公のコーロキ(興梠)の職業設定が、ライフスタイル雑誌の”編集者”というところが、個人的に思い当たるシチュエーションがありすぎて、イタイ…。ツボにはまりまくり(笑)。これ、結構リアルです。
原作では奥田民生の楽曲の歌詞が引用されて、シチュエーションとリンクするわけだが、本作では楽曲そのものが使われている。とはいえ、歌詞に個人的な思い入れの強い奥田民生ファンにはオススメできない。楽曲をそこそこ知っている程度で、いちばん笑えるのではないだろうか。
画的には、中学生向けアダルトレベル。水原希子ファン待望のクチビル独占である。尻軽オンナでヤりまくる←そこが嫌悪感のもとか・・・。
(2017/9/16/TOHOシネマズ日本橋/シネスコ)
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