「うっすら腹立つ。」リトル・ボーイ 小さなボクと戦争 だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
うっすら腹立つ。
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なんでしょね、いい話なんでしょうが、モヤモヤが残ります。
わかっている理由のひとつは、子役が演技過剰ってことです。泣きの演技が特に。帰ってこない父が死んだってことが、はっきりわかって葬式でドラマチックに泣けるというところに冷めました。
あとは、お兄ちゃんが野蛮で苦手でした。
敵国の出身だからって速攻銃ですか。
時代もあって、描写に矛盾が、とか思うわけではないのですが、その精神に非常に嫌悪感が湧きました。
ハシモトを庇ってくれるのが、カトリックの神父様でした。こういう感じで出てくると宗教に意義を見出せます。
ハシモトの境遇が悲しかったですが、日本軍も捕虜を殺したり、酷いことしたんでしょうね。
原爆投下を喜ぶ町の人とペッパーへの怒りも感じました。
ハッピーエンドでええのか?と思うんですよ。お父さんの帰還は喜ばしいけど、兵士でない市民を山ほど殺して勝ったことを喜べるって。
こんな目にあって辛かったという告白の裏には、必ず報復をした事実があり、それが戦争なのかななんて。
ガキ大将からのイジメシーンも辛かった。
ペッパーの想像上の世界は楽しかったです。
お母さんもよかったです。
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