「中途半端…」ショコラ 君がいて、僕がいる ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
中途半端…
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サーカスで道化師として人気を博した黒人が舞台俳優を目指すものの、人種差別の壁を越えられず、無念の死を遂げるラスト。悲しい結末になってしまった。大した芸もなく、野蛮人の振る舞いで飯を食っていた田舎劇団からかつての売れっ子道化師ジョルジュに技を教わり、パリの劇団で一流道化師となったショコラ。しかし、白人の前で結局は笑い者になっている現実に我慢できなくなる。という気持ちはわかる。しかし、田舎劇団の恋人をあっさり捨て、酒やギャンブルに明け暮れ、相棒のジョルジュへの敬意もない。ジョルジュも素っ気ないし、給料も田舎劇団の時から、ショコラに明かさず、多く取っているし(ジョルジュのお陰なので仕方ない面もあるが)、最強のふたりをイメージしていただけに、二人の友情が感じられない。一番可愛そうなのは結婚した?マリーで、彼女の愛が報われない。期待していただけに残念だった。ジョルジュ役の俳優がチャップリンの孫とわかってびっくりした。
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