「ありえなそうでありえそうで」アスファルト chibirockさんの映画レビュー(感想・評価)
ありえなそうでありえそうで
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無機質なアスファルトのかたまりの中でも、人は生きていて、交じり合う。そこに、「NASA」という非日常的なアクセントが突拍子もなく切り込んでくるので、ダラダラしない。
引っ越してきたお隣の女優でも、夜勤の休憩中に偶然はちあった侵入者でも、いつもの日常をがらりと変える出会いは、どこにでもある。
そう思えば、空からNASAの宇宙飛行士が落ちてくる…なんてことも、100%、ないとも言い切れない気がしてくる。
ありえなそうと、ありえそうのバランスが絶妙。
宇宙飛行士とアラビア系おばちゃんが、言葉の壁を超えてだんだんと通じ合っていく過程、じんわり幸せな気持ちにさせてくれる。宇宙飛行士の目がだんだん、柔らかくなっていくのがよくわかる。
しかしおばちゃんおしゃべりだな〜w
イザベル・ユペールは大女優の風格全く消し去り、落ちぶれ女優を完璧に演じていてさすがな貫禄…貫禄、すら見せてないけどw
相手役の若者もよかった、若いけど深みと影のある、出しゃばらないのに存在感のある演技。今後が楽しみです。
若いがガキっぽさは無く、少し老いても女性らしさは無くならない、この2人を見ていると、歳の差40歳とかのカップルも全然不思議ではないなあ。
最後の最後、音の主は結局、そんなもんだった、てオチも良い意味で肩透かし、そう、そんなもんなんだよ(誰かちゃんと閉めて!)
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