劇場公開日 2016年7月25日

「【”交通事故に遭った男が、事故前の10年間の記憶だけ失くした訳。”今作は、切なく哀しくも、”どんな事が在っても、一度愛した人を愛する気持ちは変わらない筈”という事を伝えるラブストーリーである。】」私を忘れないで NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”交通事故に遭った男が、事故前の10年間の記憶だけ失くした訳。”今作は、切なく哀しくも、”どんな事が在っても、一度愛した人を愛する気持ちは変わらない筈”という事を伝えるラブストーリーである。】

2024年11月17日
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鑑賞方法:VOD

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幸せ

■交通事故に遭い、10年間の記憶を失った弁護士ヨン・ソグォン(チョン・ウソン)。治療を受けている病院の待合室で、自分を見てなぜか涙を流している女性キム・ジニョン(キム・ハヌル)に彼は声をかけるが、ジニョンは何故か逃げていく。
 だが、徐々に打ち解けてふたりで一緒に住むことになり、幸せな日々を築いていく。そんな中、ソグォンが少しずつ記録を取り戻していく。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・最初は、やや親しくなってからキム・ジニョンがヨン・ソグォンの家に押しかけ、!”一緒に住む!”と告げ、その申し出を不通に受け入れるヨン・ソグォンの姿に、やや違和感を感じる。そんなに、簡単に受け入れるかな?知り合ったばかりなのに・・、とね。

・キム・ジニョンを演じるキム・ハヌルは、流石に韓国のラブコメ女王と言われていただけに、柔らかい演技をする女優さんである。

・チョン・ウソン出演の映画は、何本観たか分からないが、韓国トップスターであるだけの魅力を今作でも発揮している。因みに、製作にも関わったそうである。

■事故前の弁護士ヨン・ソグォンを知る人達の言葉から、彼が徐々に事故の記憶を取り戻していく姿や、事故で大怪我をしたのが自分だけでなかった事が分かるシーンは可なり切ない。が、ややストーリー展開が雑な気がしたのも事実である。この辺りが、日本での正式上映を見送られた理由ではないかな。
 けれども、ヨン・ソグォンが全てを思い出した時に、その悲しみを忘れるために、【脳内で強制的にキム・ジニョンとの全ての思い出を消してしまうシーン】は切なかったな。

<それでも、キム・ジニョンは、ヨン・ソグォンに自分の記憶を刻印させるために、敢えて彼の得意な数字の記憶力を頼りに、ヨン・ソグォンの昔の住所から、学生時代の様々な番号を記憶させようとするシーンは、切なくもキム・ジニョンのヨン・ソグォンに対する想いが伝わって来る作品である。>

NOBU