ジャニス リトル・ガール・ブルーのレビュー・感想・評価
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新しいバンド、ジャニスにとって、アレサ・フランクリンの二番煎じ? ...
新しいバンド、ジャニスにとって、アレサ・フランクリンの二番煎じ?
最後に黒人女性歌手のコメントを添えて貰いたかった。
よかった
ジャニスが本人も認めるほど自己顕示欲が強かったことに驚いた。それでブス1位に選ばれたらさぞつらかったことだろう。しかし、あの強烈な歌にはその自己顕示欲がたぎっていたと思うと、それだけではないにしてもとても納得が行く。
くったくのない笑い方がとてもチャーミングで何枚も写真を残すほどなのだが、改めて動いているジャニスは女性的な魅力があるかと言えば、むずかしい。もし歌の才能がなかったら幸福だったのだろうか。悪人ではなく、善人なのに犯罪などで悪目立ちしないでいられただろうかと不安になる。
ホールディング・カンパニーの演奏は大好きなのだが、確かに彼らから『move over』が産まれたかどうかは疑わしい。残っている曲も本当に素晴らしいのであるが、存命ならもっともっとすごい曲や違った曲が聴けたのだろう。
常に家族を気にかけていたことに安心する。同窓会なんて行かないでほしかったが、それが彼女のブルースの根っこなのだろう。カワイ子ちゃんだったらあんなブルースは歌わないし歌えない。
正直に生きた1人の弱い女性の話
ジャニスジョプリンという1人の女性が、いかに自分に正直に生きたかを丁寧に紡いだドキュメンタリーでした。
バンド仲間や恋人から得る彼女の話や、残されたライブ映像、母への手紙を通して、ジャニスジョプリンとはどんな人だったのかを映し出していきます。
コンプレックスや孤独に苛まれ、それを振り払うかのように奇抜な行動や、歌に入り込む彼女。人に孤独な自分を見つけて欲しくて。
しかし耐えられず、酒、セックス、ドラッグの日々。
そんな中でも歌を人に認められ、有名になっていく彼女。しかしその成功が逆に彼女の孤独の影を強めたのかなと思います。
ジャニスの歌には魂を感じます。それは孤独な彼女の魂の叫びだったのかもしれません。
決して容姿に恵まれていない彼女ですが、何度も美しいと思いました。それは彼女が自分に正直に生きていたからだと思います。大きく笑う彼女の顔はとっても惹きつけるものがありました。
人は本当に気持ちに正直に生きることは難しいことだと思います。世間の目があるからです。それでも彼女はそれを貫いた。心はとっても弱いのに。そしたら長く生きることは難しいことでしょう。
ジャニスジョプリンを知らない人にも見て欲しい。特に自分に正直になれない人は必見です。
「ロックの偉人」の生涯を辿れる秀作です。
ひと言で表すと、非常に堅実な作りのドキュメンタリー・フィルム。 ジャニスをこれまで全く知らなかったヒトでも、彼女の業績とその生涯を正確にたどることが出来ます。
故郷への強い想いをずっと持ち続けたにも拘わらず その故郷からは遂に歓迎されることの無かったジャニス...
両親、特に母親への強い愛慕心を失わなかったにも拘わらず その母親から はっきりと賞賛され 慰められることが遂に無かったジャニス...
常に自らの傍らに居て心許せるヒトをずっと探し求めていたにも拘わらず 遂に得られなかったジャニス...
言い知れぬ孤独と虚無から逃れようと 溺れていったドラッグ... 途中 何度か脱出したものの、深まる疎外感に耐え切れず また麻薬に手を伸ばす... 結局 薬と酒の両者から縁が切れず、ドラッグとアルコール中毒で心身のバランスをズルズルと崩していったジャニス...
故郷に、母親に、身近なヒトに、これまで謗られ 避けられ 後ろ指を指されてきたと強く感じていた彼女は、流浪呻吟の末にやっと見い出した自分の才能に全てを賭け、何とか自分を認めて貰おうと 全身全霊で取り組んでいったのです。 それが彼女の「一試合完全燃焼」とも思える熱唱スタイルを創り上げました。「次の一曲」など全く念頭に無いかのような、火を吐くような あの熱唱... やがて ヒトは「ブルースの神様が乗り移った..」と称するようになりました。 そう、確かに ブルースの.. と言うよりも 音楽の神様が彼女に取り憑いたんです。 私もそう信じます。 しかし.... 彼女は「神様」を自らの胎内に取り込んだ代償を、大きな大きな代償を、支払うこととなったのです...。
この作品を観終わって、ベット・ミドラー主演の "THE ROSE" をまた観たくなってきました。 ジャニスの生涯をベースにした創作ですし、ジャニスの曲は全く唄わないんですが、映画を思い返すにつれ、ジャニスの影を絶えず引き寄せながらベットは演じていたのでは..と感じられるんです。 音楽の神様に取り憑かれ、最後はその神様によって葬られる...そんな印象すら抱かせるエンディングだったと思います。 今回のドキュメンタリーを下敷きに置きつつ あの作品を観直すことで、以前とは違った何かが見えるような気がするのです。 何か楽しみです...(^_-)(^_-)
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