「正直に生きた1人の弱い女性の話」ジャニス リトル・ガール・ブルー としさんの映画レビュー(感想・評価)
正直に生きた1人の弱い女性の話
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ジャニスジョプリンという1人の女性が、いかに自分に正直に生きたかを丁寧に紡いだドキュメンタリーでした。
バンド仲間や恋人から得る彼女の話や、残されたライブ映像、母への手紙を通して、ジャニスジョプリンとはどんな人だったのかを映し出していきます。
コンプレックスや孤独に苛まれ、それを振り払うかのように奇抜な行動や、歌に入り込む彼女。人に孤独な自分を見つけて欲しくて。
しかし耐えられず、酒、セックス、ドラッグの日々。
そんな中でも歌を人に認められ、有名になっていく彼女。しかしその成功が逆に彼女の孤独の影を強めたのかなと思います。
ジャニスの歌には魂を感じます。それは孤独な彼女の魂の叫びだったのかもしれません。
決して容姿に恵まれていない彼女ですが、何度も美しいと思いました。それは彼女が自分に正直に生きていたからだと思います。大きく笑う彼女の顔はとっても惹きつけるものがありました。
人は本当に気持ちに正直に生きることは難しいことだと思います。世間の目があるからです。それでも彼女はそれを貫いた。心はとっても弱いのに。そしたら長く生きることは難しいことでしょう。
ジャニスジョプリンを知らない人にも見て欲しい。特に自分に正直になれない人は必見です。
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