「忠犬トラッカー」ノー・エスケープ 自由への国境 ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
忠犬トラッカー
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メキシコからアメリカへ不法入国するトラックが荒野で故障し、15人が国境の有刺鉄線をくぐり抜け、誰にも見つからないように砂漠を突っ走る。そこに待ち受けるのが「ここは俺の国だ!」とメキシコ人を一人一人ライフルで銃殺していく異常な愛国者。彼の相棒の忠犬トラッカーが嗅覚と足で主人を助け、荒野を逃げるしかない主人公たちをとことん追い詰め、一人また一人と殺していく。
…という、この監督の父親の作品「ゼロ・グラビティ」を連想させるシンプルなストーリーは、米国とメキシコの国境に壁を作るというトランプの愚策により、恐らく2015年の制作当時より大きな意味を持ってしまった。でも手に汗握るスリリングな映画としても、かなり楽しめる。
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