「セリフをそぎ落とした、カットの間もいい」淵に立つ Nakashinさんの映画レビュー(感想・評価)
セリフをそぎ落とした、カットの間もいい
一人娘をもつ平穏な家族の中に、ムショ帰りのひとりの男が住み始めて、痛ましい傷跡を残して去っていき、その後の家族の成り行きを描く。
多くを語らないセリフ、映像の間、画角いずれも意図を感じられて、引き込まれる。
浅野忠信、筒井真理子といった俳優の演技も卓越しているけれど、その演技も含めて、不気味なひとつの世界観に統一されているところが監督の手腕を感じる。
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