劇場公開日 2016年10月8日

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「ホント人生の淵」淵に立つ 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ホント人生の淵

2019年5月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

ごく普通の家庭に1人の男が現れ、進んでいくお話。

各主演者に無頓着さがある男性、二面性がある男性、プロテスタント性を魅せる女性など、個々に性格がある俳優を用意。
秘められた人間性が絡み合い、徐々に共演者を人生の淵に追い詰める。
浅野忠信という圧倒的演技俳優もいながら、使い倒そうとせずにあくまで映画のアクセントとしているのは、深田監督さすがである。

映画らしい謎や描写(八坂の服装の色、なんだかんだ言いつつ利雄のラスト頑張る行動)も残しつつエンド。
疑問点ありつつ終わるが、タイトル通りの映画を楽しめた。

宗教性でも無い。善悪の価値観でも無い、何かを訴える映画でも無い。
言えるのは誰もが隣にあり得る世界観。

私は「映画」という枠の作品としては個性があって好きです。

巫女雷男