「古館寛治」淵に立つ kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
古館寛治
鈴岡利雄(古館寛治)とクリスチャンの晃江(筒井)の夫婦には小学生の娘・蛍(篠川桃音)がいる。八坂(浅野)が突然訪問し、突然の雇い入れ。誰にでも敬語を使い、親子にも溶け込めた感じの八坂。蛍にもオルガンを教えたりする。過去に犯した罪や収監されていたことも正直に話す八坂に対し、晃江は次第に好感を抱き口づけを交わす仲に・・・蛍が友達のところへ行くと言って外へ出てから事件が起きた。蛍が高架下で血を流して倒れていて、近くに八坂が呆然と立っていたのだ。
8年後、蛍は障がい者となっていて、工場も若い山上孝司(太賀)を雇っていた。仕事中、孝司が突然、「八坂は父親です」と告白する。折しも、鈴岡夫妻は8年前に何が起こったのか知りたいがために、あの日以来行方不明となっていた八坂のことを興信所に探してもらっていたのだ。
利雄は晃江に「八坂の共犯者は俺だ」と告白する。蛍が障がい者となったのも、不倫してた晃江と共犯者である自分に対する罰だったんじゃないかと語る。そんな時、興信所から八坂らしき男を発見したと報告があり、どうでもいいと思いかけてた鈴岡だったが、孝司を連れて彼を探しにドライブに出かけるのだった。晃江は「孝司くんを連れてきたのは、八坂の目の前であなたを殺すつもりだったから」などとうそぶく。しかし、見つけたそれらしき男は八坂とは全くの別人。晃江は蛍を起き上がらせて一緒に橋の上から飛び降り自殺。孝司とともに利雄は2人を救助するが手遅れ・・・
蛍を負傷させたのは八坂だったのかどうなのかも不明瞭のままだし、最後に利雄は人工呼吸をするものの、蛍、孝司は助からなかったのかどうなのか?晃江は息を吹き返していたのはわかるのだが・・・