「vs. 国家権力」国選弁護人ユン・ジンウォン まりぽっささんの映画レビュー(感想・評価)
vs. 国家権力
国家権力を相手にした時、弱者は泣き寝入りしかないなか。これは、今までもこれからも、人間が長く対峙してきた(している)問題ではなかろうか。
「負ける戦い」と、引き受け手のない裁判ゆえ、「三流弁護士」である国選弁護人に殺人事件の弁護依頼が舞い込む。
途中何度も壁にぶつかりながら、警察を相手に裁判に立ち向かうが、、、
こういう構図では、やはり弱者に勝算はないのか。
「賠償金100ウォン」という信じ難い要求を提示することで世論に訴える弁護人。
今でこそ新聞やテレビは勿論のこと、誰でも簡単にインターネットで情報を発信出来る時代だが、遡れば、、、などと考えると恐ろしくなる。
原題は「少数意見」
タイトルに、邦題では見えてこないメッセージが込められていると感じた。
少数意見とは何ぞや。少数意見は潰されるものなのか。それを考えさせられる。
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