「原型(プロト)ベイビーキモすぎワロタ」ハードコア 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
原型(プロト)ベイビーキモすぎワロタ
男が目覚めるとそこには自分の妻と名乗るエステルという女性が。
絶命した自分をサイボーグ化させ蘇らせたという彼女だったが、その研究室に敵のエイカンが現れ彼女を誘拐してしまう。
いきなり追われる身となった男は、次から次へと現れる敵を倒しながら、彼女の救出とエイカンのサイボーグ兵士計画を阻止すべく立ち上がる。
いやー、凄いものを観てしまった。
終始一人称視点で撮られた、まるでFPSゲームのストーリーをプレイしているかのような映像。
これは映画なのか…?新しい映画の形ですね。
とにかく走る走る走る。走って逃げて戦って。
若干酔いそうな激しい一人称視点。
息を吐く間もないほど、どこからでも襲いかかってくる敵。
仲間なのか?敵なのか?
いきなり地獄へ落とされた男の気持ちが自分へ憑依してくる、没入感半端ないって。
銃にナイフにバットに刀と武器が様々で、アクションやパルクール、設定もやりたいことてんこ盛りって感じ。
これどうやって撮ったんだろうっていうシーンが多くて、少しメイキング見てみたけどそれでも納得できない。いや、すごい。
ゲームはあまりやらない方だけど、これは面白かった。
グラセフとかやりたいな。
ラストのアクションは圧巻。
エイカンが強すぎて、その割に最期は呆気なくて。
衝撃の真実をぶっ込んでからのなんとも皮肉なラストシーン。
ここ最近観た中ではダントツの暴力映画ともあって、人体損壊描写もエグいので無理な人は気を付けて。
テンポ良く敵との攻防を繰り返すのは全く見飽きないんだけど、逆にアクションだけでヒューマンドラマはあまり中身ないので、そこをもう少し作り込んで欲しかったかなと。
クローンのところも複雑すぎてよく分からなかったし。
容赦ないアクションに頭空っぽになるので、あんまり頭使う映画じゃないのかもしれない。
ディストピア感がすごく、シリアスな世界観ではあるが、笑える部分もちょいちょいあった。
大人のおもちゃとかジミーのパンイチ銃乱射とか草木カモフラージュジミーとかシュールで笑える。
VRがあるならゴーグルつけて観てみたいですね。