「交通事故に遭う映像が新しい。主人公目線で車のガラスが飛び散るだけ!」名もなき復讐 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
交通事故に遭う映像が新しい。主人公目線で車のガラスが飛び散るだけ!
レイプされた被害届を出そうと警察に行くが、警官の対応が悪かったため、そのまま帰宅するジウン(シン・ヒョンビン)。女刑事カン(ユン・ソイ)は慌てて署に戻り男性刑事を叱りつける。その夜、ジウンが部屋に入るとそのレイプ魔が身分証を拾ったためにまた現れたのだ。またもや暴行されるが、なんとか鈍器で暴行魔を殴りつけ殺してしまった。カン刑事はジウン宅へ謝罪の意味を込めて訪問するが、犯人を殺してしまったため部屋に入れるのを拒む。同僚のウォンギョンさえも拒むのだった。さらに、対応の悪い悪徳刑事パクが切断された手を見つけたため、ジウンはその刑事が落とした拳銃で殺してしまう。
ウォンギョンが正社員昇進のために上司と寝て、それを知った恋人チャンベが殴り倒した。ジウンは彼女を病院へと運び、拳銃でチャンベを一撃で殺してしまう。さらに2人残っていたレイプ魔の一人を。
捜査の手が自分に迫ってないことを知ると、とめどもなく殺人を繰り返すことになったジウン。カン刑事は自分にも口の聞けない妹がいるため、ジウンにいくら狙撃能力があろうと無関係だと信じていたが、ついにジウンの日記を見つけて犯人であることを知った。
序盤の10年前のシーンでは、ジウンが金メダルを獲った直後に、友達であるウォンギョンがチャンベと暴走族仲間と走って絡んできたため起きた事故を描いていた。彼女のことを恨むこともなく友達として接していたジウン。チャンベに対する憎悪はそのころから鬱積していたように思われる。そうした人間関係は序盤にさらりと描いてあるだけなのでわかりづらい。悪徳刑事の賭博グループとの汚職なんてのも描き足りないし、法律の不備を問題視しているけど、結局復讐の物語になり下がっているのが残念・・・
最後に残ったレイプ魔に撃たれて脳死状態になってしまったジウン。そしてそのレイプ魔を撃ったカン刑事。病室で二人並んで治療を受けていたが、ジウンの脳死が認められたらレイプ魔に肝臓移植させられるという偶然にも出来すぎた展開。それを知ったカン刑事がとった行動がレイプ魔の呼吸器を外すんじゃなくて、ジウンの呼吸器を外すという大胆な行動。わかるわぁ~