「見てよかった」奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ ティム2さんの映画レビュー(感想・評価)
見てよかった
人種も宗教も多様な生徒たち。
他の映画でも見たことあって知ってたけど、それにしても多様で、でもどういう人種と宗教があるか無知な私はよくわからなかった。
学校を題材にしたものはリアルと同じように様々な人がいることが多いけど、大人の社会の映画ではそうじゃなくなるなと思った。
自然と、同じルーツ同士で交流するから偏る、と思えば当然なのか…。
主要キャラ以外に街の人とかモブも多様性なくなること多いけど…。
フランスの学校にはいろんな人がいてそれが当然なんだなと思った。
学力が低くてきた子もいるけど、問題児の多いクラス。
勉強意欲がなく反抗的な生徒。
でもそういう生徒ほど物おじしないで発言できる。自分の意見があり言えるのはいいこと。
先生にいちいちつっかかってくるのうざい。私が中学生のときもいたなと思った。先生をおちょくってるのは無害な大人に甘えてるから。
生徒同士ですぐ口論になる。
自分を蔑ろにされることに敏感で、感情的に相手を攻撃する子が何人も…。結構大変なクラスだ。
でもコンクールのためアウシュヴィッツについて調べてくうちに変わっていく。
もともと悪人ではない、道徳とか倫理観が育まれておらず言っていいことと悪いことが分かってなかった子。
無知で感情的だった子に説教ではなく、学ばせたことで変わったと思った。
バスのシーンが好き。
高く飛んで凍った鳥
牛が糞をして助かる
助けてと声上げてたら
狐がきて食べられた
教訓は?
糞をする奴が敵じゃないし
助けに来た奴が友とは限らない
みたいなとこ。
クソ、ってよく聞く悪態とかけてて、
「糞をかけられたら黙るのが一番」と。
口論してた子達の成長にうれしくなる。
人種や宗教がよくわかってないから、所々にある生徒の描写にどういう意味があるか理解できてない。
宗教についての校則、日本ではないと思うけど、知らないことが多いと思った。
生徒や先生や街の人の差別がある。今の時代はユダヤ人だけにではなく、多様な差別が日常にあるとちょっとわかる。昔の話で終わらない、今もある話だと言ってると思った。
この題材は遠い話のようでみんな常に感じてることなんだろう。
受け継ぐものたちへ
この映画で受け継ぐ人は増えて行く。
フランスのユダヤ人迫害について少し知ることができた。