「ごめんなさい。合わなかった。」土竜の唄 香港狂騒曲 a7aさんの映画レビュー(感想・評価)
ごめんなさい。合わなかった。
面白くなかった。こんなに面白くない映画久しぶりに見ました。
原作ファンでない、いや読んだことすらなく、前作?も見てないです。俳優の誰かのファンという訳でもありません。
なら、なぜ見に行ったのかと。見る前の自分に問いただしたい。
ちょっと面白いかなぁって思ったんだけどなぁ。
これに関しては見に行った僕が悪いと思われます。見えてる地雷のはずなのに。自分にとって面白くなさそうな映画は避けて通ってきたはずなのに。なのに今回は地雷を踏みに行ってしまった。。。
この作品が好きな方には申し訳ないけど、自分にはつまらなかった作品です。
ま、強いて良かった所を挙げるとすれば、古田新太と堤真一のキャラは好きです。漫画原作だし、あれぐらいブッ飛んでるキャラがいるのは許せます。
が、脚本が絶望的に面白くなかった。いや違うんです。強引な展開とかマンガ的演出とかそういうのは目を瞑れます。受け入れられます。
だけど、全体的にギャグが全く面白くなかった。面白い演出になっていなかった。僕の中ではずーっとギャグが滑ってました。
典型的な日本のダメ映画ですね。役者に演技を強要してしまっているパターンです。脚本や状況設定が練りこまれておらず、役者さんもその役の状況に追い込んでいないから演技から何も伝わってきませんでした。これは役者さんが悪いのではなく、脚本がダメ過ぎです。例えばボスの岩城滉一からは「その時何を考えているのか」が全く伝わってこない。岩城滉一が悪いのではなく、岩城滉一に与えたキャラの作りこみが全くできていないからです。冷酷なのか?人情家なのか?家族思いなのか?部下を使い捨てのゴミとしかみてないのか?そういうものが全く見えてこないので感情移入が全くできませんでした。これは主人公やヒロインにも言えることですけどね。