「不思議な映画だった」PARKS パークス CBさんの映画レビュー(感想・評価)
不思議な映画だった
女子大学生の主人公が、彼女のアパートに「50年前にここに住んでた人を知らないか」と尋ねて来た少女と、50年前の住人の孫と3人で、50年前に彼らが作った歌を再度完成させようとする話。
橋本さん、永野さん、染谷さんの演技が光る一編。先日「いちごの詩」で感心したばかりの石橋さんも出ていた。
過去の曲作りシーンと、現代の曲再現シーンを、同じ舞台である井之頭公園で、並列で観るのだが、少女はどちらにも存在しているという不思議な状況。
そこは監督の感性のようなので、理屈など考えずに、楽しんでください。
あるインタビューでは「いろいろな受け取り方ができるように作った」と答えていたようだし。
中心となる曲(フォークソング)も俺の世代にはすんなり入るいい曲だった。ただ本作のように現代ポップス風になった方が俺は好き。
「君のために作った歌」という思いと「皆に届けたい歌」という思いの、音楽に関するメンバーのすれ違いはいつでもあるということを言いたかったのかな。
自分は、音楽映画は好き。その分、いい映画と思いやすいバイアスが、かかっているかなあ。
橋本さんはもちろん綺麗だったけれど、永野さんをうまく撮っていたのが印象的。美人というよりは、愛敬のある顔だと思うんだけれど、映画やドラマでは光るよなぁ。
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