「やはり端折り過ぎよな」LION ライオン 25年目のただいま プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
やはり端折り過ぎよな
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インドの貧しい兄弟が、町へ出稼ぎに来たがはぐれる。
小さな弟は回送列車に乗ってしまい、数日後に遠くの町へ。
住んでる町も親の名も知らず孤児になり、豪州に養子に出る。
そこで成人したが、ある時から母や兄への思いが強くなった。
でGoogleアースで故郷を発見、行って母と再会。
育ての両親は立派な人達で、それも応援してくれた。
兄は同じ日に電車にひかれて死亡してた。
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史実ベースの話。
結構評価いいけど、おれ的には今ひとつ期待外れやったかなあ。
何より、端折り過ぎの感が否めない。
豪州に養子に出てから5分10分で大人になる。
あと不出来な弟もやって来るが、物語上全くいらんと思う。
Googleアースで故郷を見つけるのもあっという間やし、
苦労に苦労を重ねて故郷を割り出した感もない。
急に故郷への思いが高ぶって彼女に勝手に別れを告げるし、
故郷が見つかった瞬間、急に彼女に会いに行ってヨリを戻す。
お前、身勝手過ぎ。そう思って一気に感情移入が解けてもたわ。
唯一感動したのは、里親となった夫婦の立派さやな。
子供ができない体じゃないのに、貧しい国の孤児を救う目的で、
最初から子を作らず養子をとることで意気投合して結婚したらしい。
そして主人公にも、不出来な弟にも、しっかり愛情をかけて育てた。
裕福で心にゆとりがあるからこそやなって思ったわ。