劇場公開日 2017年4月7日

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「自分もちょうど25年前にインドに2回行きましたけど、実際のインドも映画のまんまでした。」LION ライオン 25年目のただいま ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0自分もちょうど25年前にインドに2回行きましたけど、実際のインドも映画のまんまでした。

2017年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

TOHOシネマズ西宮OSで映画「LION ライオン 25年目のただいま」(Lion)を見た。

インドのカルカッタから1600キロ離れた駅から迷子になった5歳の少年が、25年後にGoogle Earthで故郷を探し出したという実話が元。

ちょうど25年前の1992年と1993年にインドに旅行したことがあるので、興味深く見た。
劣悪な環境、路上で暮らす多くの人たち。
たしかに映画の風景は自分が実際に見たインドの光景である。
自分のあまった弁当をひとりの子供にあげたところ、あっという間に数十人の物乞いの子供に囲まれた記憶がある。

5歳のサルーは自分の暮らす町の名前も駅の名前も母親の名前も知らなかった。
1600キロ離れた大都市カルカッタの収容施設では1ヶ月以上の調査でも身元を特定することはできなかった。
やがてサルーはオーストラリアの夫婦の元に里子として行く事になる。

25年後、友人から「Google Earthなら地球上の何処でも探すことができる」と教えられたサルーは、はっきりしない記憶とGoogle Earthを頼りに、本当の母や兄が暮らす故郷を探しはじめた。
この作業には数年が費やされたように描写がある。

サルーが実家らしき場所を見つけ、タスマニアから飛行機に乗り、インドの都市に降り立ち、生家を訪ね、やがて母親と再会できた場面では涙ぐんでしまった。

ルーニー・マーラがサルーのガールフレンド役。
ニコール・キッドマンがサルーの母親の役。
母親が実子を生まず養子をもらってきた理由に、
「そういう考え方もあるのな」とうなずいた。
エンディングでは原作となった実際のサルーと実母と里親も登場する。

上映時間は119分。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。

ドン・チャック