「ハンカチ必須」LION ライオン 25年目のただいま キドぴゅ~★さんの映画レビュー(感想・評価)
ハンカチ必須
ネタバレありあり
ほぼ実話を元にした映画ということで、
しかもインドで孤児(迷子)になって、オーストラリア人に引き取られて、
GoogleEarth(と映画では触れられないがFacebook)で故郷を探し出して、
25年ぶりに実母と再開する。
というのは、なかなかな、
昔よくあった悲劇克服系と、
文明の利器によるやったぜな展開をミックスした、
面白そうな映画じゃね?
と思って、見に行きました。
ハンカチかティッシュ、必須。
そんなこたぁどうでもいいのでしょうけど、
非常に僕の好きなタイプの映画でした。
で、主人公の名前はサルーだし、
獰猛だったり威厳あったり見たいな話でもないし、
映画での大人になった主人公サルーの髪型は、
ライオンっぽくはあったけど、
なんでタイトル、「ライオン」なんだ?
って思って見てたんだけど、
その理由、最後の方でわかります。
映画の前半半分ぐらい主人公の幼少サルーくんが
出ずっぱりなわけですが、
この役をやった子供、主人公の当時の年齢と同じ
本当に5歳ですよ。何ですかあの演技力!
むしろグドゥって呼ばれてた兄ちゃん役の男の子の方が
下手じゃね?ってくらいw
なかなかインドの闇の深さと、
やっぱ一国一言語だよなぁ〜って思ってしまう、
同国内なのに言葉の通じないもやもやなところとか、
迷子になったのは不幸だったけど、
いい人に引き取られて善良な人に囲まれるというラッキーと、
でも苦境の中に残してしまった実の家族を思う葛藤と、
悲喜こもごもが丁寧に描かれております。
ほんとネタバレ書いて申し訳ないんだけど、
サルー君、お母さんや妹には合うことが出来るのだけど、
お兄さんグドゥ君には、合うことが出来ません。
サルー君が行方不明なったその日、
列車にはねられて死んでしまったからです。
パニックになって気が付かなかったのか、
サルー君が行方不明になったことに責任を感じて、
お母さんの元に帰るに帰れず・・・だったのか?
実話なんだなぁ。という感じです。
カンドワとか、ガネッシュ・タライとか、
地名が出てくるので、GoogleEarthで
検索してみようと思ったのだけど、
うまくいきませんでした(^^;