「悲しみの中の喜び」シング・ストリート 未来へのうた Wataru Kumazawaさんの映画レビュー(感想・評価)
悲しみの中の喜び
演技、演出、ストーリー、音楽とどれをとっても優れていると感じます。この手の映画に求めるものとしては多くが高く評価できると思えます。
社会的背景も実にわかりやすく表現されており、主人公の心情は表情からひしひしと伝わってきました。
気になった点としては、ヒロインやいじめっ子の葛藤やバンドメンバーたちのそれをもう少し深掘りし、関係性を明白にして欲しかった点くらいでしょうか。
推測できる余白として残しているのかもしれませんが、特にいじめっ子との関係は、ラストギグにおいて曖昧であったように感じます。
様々な意見があって然るべきですが、私はこの作品を青春映画の定番としてこれから何度も見る機会を設けるでしょう。
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