「最高の青春映画」シング・ストリート 未来へのうた ジンジャー・ベイカーさんの映画レビュー(感想・評価)
最高の青春映画
噂で素晴らしい映画だと聴いていたので、鑑賞。ジョン・カーニー監督の作品は本作が初。
ストーリーは家庭環境に恵まれない1人の青年がとある女性に恋をし、バンドを結成し青年自身とその周囲も徐々に変化していくというもの。
まず始めに音楽自体は自分の好みではなかったが、多くの人が良いと思える曲が多かったと思う。時折、The ClashやThe Jamといったパンクの曲が流れたのは良かった。
ストーリーはとてもポジティブなもので、鑑賞した人はハッピーで前向きな気持ちになれるはず。思春期特有の繊細な感情が描かれながらも、恋愛や家族といったテーマも盛り込まれ、多角的な見方もできる。
ただ、演出自体にはあまり魅力を感じなかった。もう少し鑑賞者の好奇心をくすぐる演出を求めたい。
この手の青春映画を鑑賞すると、どうしても「スタンド・バイ・ミー」と比較してしまう。あの作品が自分にとって青春映画としてカンペキであったことが非常に大きい。本作もかなり鑑賞前と後では自分の気持ちの変化が大きかったが、どこか物足りなさを感じてしまった。
ジョン・カーニー監督の他の作品も見てみたい。
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