「日常とあの娘とロックンロール」シング・ストリート 未来へのうた ゆなさんの映画レビュー(感想・評価)
日常とあの娘とロックンロール
舞台は80年代のアイルランド。そこにあるのはどうしようもない日常と、あの娘と、ロックンロール。そして、それさえあれば少年は変われる。
80年代の音楽、ファッション、それから当時のアイルランドの澱んだ空気を、丁寧に再現してると感じた。そして、そこにしかないものが、きっとある。
落書きだらけの家の外壁とか。夕日を見つめる母の背中とか。たくさんのレコードと過ごす兄の目とか。愛しいな、と私は思う。
作中で彼らが作る曲が、その詞が、すきだ。
それから、主人公の兄のあの言葉も。
"Rock and roll is a risk."
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