劇場公開日 2016年7月9日

  • 予告編を見る

「恋と友情と夢と」シング・ストリート 未来へのうた ちな姉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0恋と友情と夢と

2016年6月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

2016/06/28、外苑前のギャガ試写室で、クーポンランドさんの試写会に参加しました。

80年代、アイルランド、ダブリン。
親の失業で荒れた学校に転校させられ、イジメにも遭い、家に帰れば両親が喧嘩している14歳のコナーは、兄と一緒にテレビでイギリスのミュージックビデオを観るのだけが楽しみ。ある日一目惚れしたラフィーナに、「僕のバンドのミュージックビデオに出ない?」と口走ったのをキッカケに、本当にバンドを組む。勉強もそっちのけで、曲作りと練習とビデオ撮影に明け暮れる、コナーと仲間たちとラフィーナの青春。

『はじまりのうた』『Once ダブリンの街角で』の監督、ジョン・カーニーの最新作で、半自伝的作品らしいのですが、その2作品、未見です。申し訳ない。
でも、この映画がとても良かったので、過去の作品も観たくなりました。

洋楽を意識的には聴いていなかった、というより、洋楽を意図的に避けてきた感のあるわたしですら聞き覚えのあるブリティッシュ・サウンドがとても懐かしく、その名曲たちに影響を受けたであろう主人公たちのオリジナル曲も好もしく、ドラマと音楽がほどよく混ざり合って、心地よいのです。
夢や希望や恋愛だけじゃなく、悲しみも怒りも、すべてがうたになっていくのが、ごく自然で。
「そうだよねー、わたしもそうやって高校生の頃、作詞作曲してたわ、そういえば」
という感じ。
最初のテープでは、「リズム感って言葉知ってる?」と聞きたくなるほどグダグダだった彼らの演奏が一曲一曲うまくなっていく、その成長の過程を微笑ましく見守って、映画の世界にどっぷり浸ったあとの帰り道、即興のオリジナルソングを口ずさんでいるわたしがいました。
いやー、歌いたくなる映画だわ(笑)
この映画のサントラがあるなら欲しいなぁ。と思って公式サイトを見たら、7/6発売とのこと。買おうっと。

『シング・ストリート 未来へのうた』は、2016/7/9、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほかで公開です。

ちな姉