コロニアのレビュー・感想・評価
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プリズンブレイク
事実を元にしているんだろうけど やはり映画ということもあってかエンターテインメントに走りすぎて えーっ て場面が多々感じられた あんな簡単に外に行けるならもっとたくさん逃げられそう 主役のの女優さんわざわざあの施設に乗り込む必要あったのかな 男の人単独でも逃げられてたっぽい 施設の人たち詰めが甘い
まさかの実話
よくありがちなアクション脱出劇かと思い、全く期待しないで見てみたらびっくり。チリクーデター時に起きていた実話で、最後までドキドキハラハラ。 エンターテインメント性を持たせて作られてるので、どこまでが実話か疑わしいが、テーマが重く単なる脱出劇で終わらず、幅のあるストーリーになっている。 今もそのあたりにドイツ人居留区があるようだ。思わずグーグルマップで調べてしまった。 これは見た方がいい。
無言で手を握り締める姿にジンとくるんだよ
ポリティカル・スリラーではあれど、どこかカルトな雰囲気も醸し出すコロニア。 恋人を助け出す為に単身、組織への潜入を決意する勢いはあるが、いざ忍び込んでみるとこれが厳重な生活管理を強いられており、なかなか行動も起こせないまま130日があっという間に過ぎる。 主人公、畑仕事で身体だけが丈夫になっていっているのではw なかなかストーリーに進行が見られないので中だるみを感じるが、じれったく上手くいかない救出劇がリアルで、思わず手を握り締めてしまった! 恋人、拷問で頭がイカレてしまったふりをしているんだけど、作業場で働きながらいきなり笑いだすシーン、演技派過ぎてめっちゃ笑った。 エマ・ワトソンは下着姿になったり、男に殴られたりと体当たりな作品と宣伝されているが、特に演技が映えるシーンは無し。 ここまでの出来事がありながらチリ国内に何の影響も怒らなかったコロニア事件。一度観る価値はあるかも。
軍事政権とカルト ダブル恐怖に震える
1973年チリ。理想の社会主義建設を目指して国民から選出されたアジェンデ政権は、ピノチェト将軍を頭とする軍事クーデターによって、暴力的に葬り去られた。クーデターには、裏で米国CIAによる民衆操作が行われていたことが、わかっている。米国CIAは 南米の左極化を恐れるあまり、アジェンデ政権を倒すために、「マルクス主義か、民主主義か?」を、上流中間層に訴えて、彼らを軍事政権を支持する勢力に作り替えた。その動きに対して、労働者は、工場連帯組織、農民組織、労働組合を中心に、アジェンデ大統領を支持したが、圧倒的軍事力による制圧によって、アジェンデの議会による社会主義社会建設は敗北した。アジェンデは、激しい空爆の下、大統領府から、「働く人々に必ず良い社会への道は開けるだろう。」というメッセージを残して、命を絶った。
サンチャゴ ナショナルスタジアムでの大虐殺、何万人という拉致され今だに行方不明の学生たち、目隠しをされパタゴニアの海に沈められた人々、コロニアル デグニダッドで拷問後、埋められた活動家たち、サンチャゴ市郊外のビジャグリマルデイ強制収容所には、現大統領バチェレも収容されていた。
この映画は、アジェンデ大統領が失脚し、ピノチェト将軍による軍事政権下で、血で血を洗う大粛清が行われたころの、一人の活動家のお話。彼は軍によって拉致され、入れば生きて帰ることはできないと言われた秘密監獄、コロニア デグニダッドに連行されたが、彼を追って潜入した恋人によって救い出される。この秘密監獄は、ピノチェトの崇拝者ポール スカフェルという、カルトの宗教的指導者によって作られ、秘密警察の役割を担っていた。活動は、ピノチェトが引退する2004年まで続けられ、軍事政権が崩壊したあと、この敷地からは、虐待と拷問で殺された数百体の死体が発掘された。
タイトル:「コロニア」 ドイツ、スペイン合作映画
監督: フロリアン ガレンベルガ―
キャスト
エマ ワトソン : レイナ
ダニエル ブリュール : ダニエル
マイケル 二クビスト :ポール スキャファー
ストーリーは
4か月前にドイツからチリのアジェンデ大統領を支持するためにやって来たカメラマンのダニエル(ダニエル ブリュ―ル)と、スチュワーデスの恋人(エマ ワトソン)は互いに愛し合っていた。ピノチェト将軍の軍事政権に抗する運動は、世界中から集まってきた活動家を含めて盛り上がりを見せていた。しかしある日、活動家たちが隠れ住む街の一角では、軍による一斉検挙が行われ、密告を強制された元活動家によって、ダニエルは拘束されて、連行される。レイナは、必死でダニエルの行方を捜すが、活動家仲間は、彼が悪名の高いコロニア デグニダッドに連れて行かれたと言われる。そこには、宗教団体が組織する秘密監獄があり、一旦入れられると、生きて帰ることができない。
レイナは、ダニエルを探し出すために自ら、そのカルト宗教団体に入会し、コロニア デグニダッドに潜入する。過酷な集団生活と、農作業や土木作業が待っていた。レイナは他の女囚たちと一緒に耐え忍ぶ。ある日、アジェンデ将軍が、ポール スカフェルをねぎらう為に、コロニアにやって来た。将軍を迎えるために、収容者全員が庭に集められる。レイナはすっかり痩せて、障害者の姿になったダニエルを見つけて、そばに近寄る。ダニエルは、幾度も繰り返して電気ショックの拷問を受けたために、脳に障害がおきた男のふりをしていたのだった。二人は誰にも気付かれないように、手を握りあう。二人は密かに逃亡する方法を探った。地下道を見つけ、二人はついに脱出を決行する。恐ろしい警察組織の追手と狂暴な犬に追われながら、二人は高圧電流の柵を超えて逃亡。ようやくドイツ大使館に逃げ込むが、大使館までピノチェト将軍の息がかかっていて、二人を拘束しようとする。誰も信用できない。二人は、飛行場の滑走路を走り、レイナの親友だったパイロットが操縦かんを握る飛行機に飛び乗って、脱出に成功する。
というお話。
映画の中で、カルト教主で、ピノチェト崇拝者で、コロニア所長で、変態のペデファイルのポール スカファーを演じたマイケル 二クベストが、その気色悪さで、だんとつに冴えている。この役者はスウェーデンではアイドルで、高倉健のような存在。
彼は、自身が孤児院から弁護士と作家の両親に養子として引き取られた人で、成績優秀なため。17歳のとき交換留学生として渡米。そこでアーサー ミラーの芝居「セールスマンの死」を演じることになって、以来演劇熱に取りつかれ、本格的な役者に道に進むことになったという経歴の持ち主。
2008年にステイング ラーソン著書の「ミレニアム」が大ヒットする。スウェーデン中でこれを読んでいない人は居ないとまで言われた小説、すまわち「ドラゴンタッツーの女」、「火と戯れる女」、「眠れる女と狂卓の騎士」の三部作だ。日本でもこれらはベストセラーになった。これが映画化されたとき、マイケル 二クベストが主役を演じた。以来この人は、ヨーロッパの映画は勿論、ハリウッド映画でも沢山出演するようになった。その多くは、悪役。でかい体に人相が悪くて怖い。救いようのない悪の標本のようなポール スカファーを堂々と演じている。本当のカルト教主ポール スカファーは ピノチェト引退のあと、2005年に逮捕され、33年の実刑判決を受けて、2010年に獄死した。
映画の中で、この教主が、信者たちを陶酔させるシーンが出てくる。マイクを口にぴたりとくっつけるようにして最大ボリュームでハアハアとあえぐ声を会場一杯に流しながら、、「私を信じなさい、神はあなたを愛している、ハアハア、信じなさい、ハアハア、愛して、ハアハア」 とやると、信者たちが次々と酔っぱらって昏倒していく。「女は悪だ、セックスは罪だ、」 と教主がアジると、そうだ女は敵だ、と男達が狂ったように、引き立てられてきた女の顔を殴り、腹を蹴って殺してしまう。恐るべき声の力だ。カール マルクスの「宗教はアヘンだ。」という言葉は こんなときのためにあったのか。おまけに彼は、ぺデファイル。幼い少年たちをシャワールームに誘ってレイプする。まったく気色悪い、これほど観終わったあとで、胸の悪くなるような、気分がふさぐ映画も珍しい。カルト教主の気色悪さをここまで表現、演技できる役者に脱帽。 こわうま役者。
最愛の恋人のためにスチュワーデスの仕事を捨て、信者を装って、このデスキャンプに潜入するエマ ワトソンが、健気で可愛らしい。小さな細い体に、コロニアの奇妙な制服を与えられ、農作業に駆り立てられる。でも毅然としていて、「わたし、思うけど、ハリーポッターは世界の悪と戦うために自分の命を犠牲にしているのよ。」 などと、今にも確信をもって言い出しそうだ。ラブシーンなど、ぎこちなくて見ていられない。彼女、、あまりにもハリー ポッターのハーマイオニ―役が適役だったので、大人になっても美少女から脱け出られないでいる。次から次へと男をだまして、すっからかんにさせて後は、銃で始末して海に投棄、などという悪女役は絶対に彼女には演じられないし、大人を笑わせるコミカルな役もちょっと難しそうだ。
エマ ワトソンに救い出されるカメラマンを演じているダニエル ブリュ―ルは38歳、スペイン生まれのドイツ人。いわばドイツの人気アイドル、アラン ドロンだ。2003年の「グッドバイ レーニン」、2009年「イングロリアス バスタード」、「ラベンダーの姉妹」などが印象的だ。もっと若い時は、とても綺麗な顔の役者だったが、太ってしまった。王子様役には良いが、秘密警察に追われる反政府活動家という緊迫感がない。「気の強い子供の様なエマ ワトソンに救い出される、おっとり坊ちゃん」 という感じで、なんか役と役者が一致しないような気がするのは、私の思い込みだろうけど、、。 でも、二人の逃走劇には、ハラハラさせてくれた。捕まれば即、殺されるとわかっている。
軍事力を背景にした恐怖政治と、カルト宗教とはよく連動する。救世主と、信じ込み全幅の信頼を寄せる信者を、政治目的に利用することは簡単だ。
チリではアジェンデ大統領による議会政権下における社会主義建設が葬り去られたが、これは1973年の話ではなく、イラクのサダム フセインへの死刑宣告と処刑、リビアのカタフィ大統領の惨殺、シリアのアサド大統領を失脚させようという動き、まさに世界中の「いま」に繋がっている。いつもこうした政権崩壊の裏に、米国が控えていて民衆を操作して煽動してきた。
それがわたしたちの歴史であり、これからの歴史でもある。
いま日本では「日本会議」という妖怪が跋扈している。
彼らは、憲法改正、皇室崇拝、天皇主義、元号法制化などを声高に叫んでいる。南京虐殺も従軍慰安婦強制連行もなかったと強弁し、近隣国に向けてヘイトスピーチを繰り返している。こうしたカルト宗教の信者を、国のトップ、首相の座に置いてい居る日本という国が、秘密裡にコロニア デグニダッドを持っていない、と誰が言えるだろうか。
どこまで実話か知りたくなる
最初から物語に入りやすい映画だった。
スリラーだなんて知らなかったが、全体的にはいいペースで進んでいる。ダニエルはチリで反独裁政権活動を行ったり、レーナの身分背景や二人の関係性について説明しすぎないところがいい。早速もレーナと同じ視点でダニエルの救出を考え始める。
コロニアにある時間結構ドキドキした。特に三人が監獄から脱出する部分は緊張しすぎてたまんないし、最後飛行機に逃げるシーンも危機一髪のろころでそのあとほっとしようとするが、離陸の許可がなくなったりもして怖かった。まさか大使館まで!!
が、足りないところもある。特に最後で字幕でチリやドイツの政治的環境、コロニアについての史実を説明しようとするが、映画見るだけでなぜチリの事情はドイツと関わっているか、なぜドイツの大使館はチリの独裁者を味方にするかさっぱりわからない。他の人の解釈を見るとドイツの元ナチス官員が関与することを初めて知る。
で、一番きになるのは実話と言ってもどこまでか知りたい。そもそもこの映画にはつっこみたいところもいっぱいあって、例えばレーナは機長と仲良いところとか、あまりにも好都合でリアリティー欠如ではないかと思っちゃう。
一方、それでもこの映画には賞賛できるところも多い。
日数とかを地図と共に表示するのもいい感じだし、そのあとのトンネルの暗示にもなる。ここでトンネルは、彼たちが再び自由になる道であるし、またもう一つの秘密、あそこは独裁者の監獄であって、教皇の権力の地でありながら独裁者はあそこに犯人を運んで密かに虐待や暴力を振る舞うことを隠すところでもある。
またレーナはわざとミスを起こし、ダニエルに気づかれるところもいい。その時ちょうど逃げ出そうとするダニエルと、「罰」を下されるレーナを、クロスカッティングで交互に映すところが感情の盛り上がりに効果的で好きだった。
一部始終に感情を入れてスリラーを感じられる映画だった。
冒頭のエマ・ワトソンのキャビンクルー姿に撃ち抜かれたが、展開される...
冒頭のエマ・ワトソンのキャビンクルー姿に撃ち抜かれたが、展開されるストーリーは政治や歴史への知識欲求をくすぐられる内容だった。
しかし終劇への流れはどうしてもアルゴとダブらせてしまう。
アルゴほどの無骨さや巧みさはない分、他の史実を元にロマンスの要素を付加したといったところか。
突っ込みどころは少なくないが、見所も多い佳作。
大使館まで!
あの頃のチリって興味あって色々読んだりして知っていたつもりでいたけど、こんな事もあってたのね。 知らなかったわ。 生きて出てくるなんて、確かに無理っぽい。 おまけに大使館まで自国民を守ろうとしてくれないなんて…。
エマワトソンがコロニアに入る意味有ったんでしょうか? 何処までが実...
エマワトソンがコロニアに入る意味有ったんでしょうか? 何処までが実話か分かりませんが、、、 それに130日も居たわりにはヤツれてませんね。
ドイツも見てみぬふり?
史実に基づいている映画だそうだが、映画のテロップでは数百人が拷問により亡くなったとの事で、実際にはもっと凄惨な事が行われていたが、そこまでは描けなかったようである。
正直エマワトソンがこの映画に必要とは思えず、意外にあっさり外部からコロニアに入ることができてしまう場面などやや緊迫感を削いでしまう結果になったように思う。コロニア内で数ヶ月経過しても、全く外見が変わらないのも良くない。軟禁状態であれだけ重労働を課せられれば、多少なりともやつれていないとおかしい。
新聞記者(かな?)の視点からに絞ればもっと緊迫感が出ただろう。
映画の中でもドイツ大使館がコロニアの存在を公にするどころか、握りつぶそうとする場面があるが、実際にドイツも見てみぬ振りをしていたようで、あまり知られていないよう。当方もこの映画が無ければ、知ることができなかった。自分にとっては実に貴重な映画だ。
自国大使にも売られそうになるところが一番怖い
事実に基づく作品。1973年にチリのピノチェト独裁政権下の「コロニア・ディグニダ」で置きた、監禁、拷問事件を描いている。
一番怖いのは、物語終盤の出来事。レナとダニエルが「コロニア・ディグニダ」からやっと逃げ出して、自国ドイツの大使館に逃げ込んだのに、いざチリから出国という所で、騙される形で「コロニア・ディグニダ」に引き渡されそうになった所。「コロニア・ディグニダ」は、チリの色んな所に影響力があったと言う事もあるんでしょうけど、映画では描かれていませんが、「コロニア・ディグニダ」の“教皇”パウル・シェーファーが元ナチ党員であったという事も無関係ではないでしょうね。
もう一つ怖いのが、レナとダニエルの文字通りの必死の脱出の結果、「コロニア・ディグニダ」での出来事が明らかになったにも関わらず、1997年になるまで、当局からなんら追求されなかったこと。追求することを期待される当時のチリ政権と一心同体だったからでしょうね。
この「コロニア・ディグニダ」事件で更に怖いのが、この作品を見た後、インターネット上の巨大百科事典サイトで「コロニア・ディグニダ」の事を調べてみたら、これの後継組織が、名前を変えていまだに存在していること!怖いね。日本でも、名前を変えて存続し続けるカルト組織がありますが、それと同じですね。
本当は、ハーマイオニーがハードな役をやっている所に注目すべきなのかもしれませんが、内容があまりにも怖いので、そっちばかり目がいってしまいました。
こんな自己満足組織があったんだ
そういう意味では興味深かった。 ただ、何か今一つ緊迫感が無い・・・・ この女優さんのせい?かな もっと緊迫するだろうシーンでも今一つでした。 最後もちょっと都合良過ぎかな。
檻の中の檻
Chileに実在したColonia Dignidad. 最初はAmishのように、自発的に自給自足の質素な共同生活を送る集団なのかと思いましたが…。そこは元ナチス党員が「教皇」となり創り上げたカルト集団で、時の政権と手を組んだ強制収容所のようでした。 主人公は、恋人救出のためにColoniaへ命懸けで単身乗り込む勇敢な女性。自分にそんな勇気があるか自問自答しました。 いつの世も政治や宗教の「思想」の押し付け合いで不幸が繰り返されてきました。現代に至っても終わらせることが出来ない人間の悪癖でしょうか。 機会があれば是非観るべき作品です。
自由への道
ドストエフスキーの「悪霊」の登場人物が次のように言う。 「生は苦痛です、生は恐怖です、だから人間は不幸なんです。いまは苦痛と恐怖ばかりですよ。いま人間が生を愛するのは、苦痛と恐怖を愛するからなんです。そういうふうに作られてもいる」 そして「カラマーゾフの兄弟」ではイワンがこう言う。 「人間はパンのためにだけ生きるのではないのかもしれないが、パンを与えられれば喜んで自由を投げ出す」 人間は多かれ少なかれ、不安と恐怖に苛まれながら生きている。パンを得るために時間的、身体的な自由を投げ出して労働を提供しているうちに、精神的な自由まで投げ出してしまう。あるいは、パンを与える側は、労働者の時間と身体を拘束するだけではなく、精神まで拘束できると思うようになる。 システム化し常態化すると、それが社会の規範となってしまう。組織や共同体のために魂を売るのが正しく、自由を求めるのは背任であり、非国民であると。 恐ろしいことだが、そういった状況は世界各地で起きているし、今も続いているのだ。モーリタニアという国ではいまだに奴隷制度が厳然と存在する。戦前の日本でも思想統制があった。フランスでの思想統制の象徴はあのバスティーユ牢獄だ。そこに入ったら、おぞましい拷問を受ける、身の毛もよだつ日々が待っている。 この映画は、バスティーユ牢獄とカルト教団のアジトを合わせたような恐ろしい場所から恋人を救い出そうとする勇気ある女性の物語である。規則と食べ物と言葉によって主人公を精神的に隷属させようとする組織を相手に、正気を保ち続ける精神力の持ち主を、美しいEmma Watsonが見事に演じていた。 見ていてつらい部分もある映画ではあるが、人類の不幸の歴史をコンパクトにしたような組織を相手に、自由への道を求めて戦うという普遍的なテーマの作品であり、それなりに見ごたえがある。
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