劇場公開日 2020年9月18日

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「研ぎ澄まされた音の住処へ」ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad) 室木雄太さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0研ぎ澄まされた音の住処へ

2020年9月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

幸せ

世間からは廃れた文化?それは我々の愛すべき文化。此方側は、片手に収まる画面越しで社会を理解している気の現代人にそっと投げ掛ける… So what? と。それはまさにJAZZの持つ不良性、世に漂うイメージのそれを打ち消すサウンド。求める最高の音質、それは「拘り」の継承が生む、人間の叡智を集約した澄んだ轟音、それには都心に溢れかえる雑音を浄化する様な圧力があり、デジタル世代には凡そ扱いが困難であろう“異質な楽器”として映ったことであろう。決して廃れない文化の強さは、人間の繋がりと信頼の力、つまりアナログこそ勝る、なのだ。結論、岩手県一関市にGO TOなのである。

室木雄太