「グッ・ジョブ,降旗監督」追憶 koseiさんの映画レビュー(感想・評価)
グッ・ジョブ,降旗監督
周到かつ緻密に書かれた脚本,手練れのカメラ・ワークも相俟って,さすが降旗康男監督,今回も良い仕事をしたものである。
過去と現在を行き来しつつ,そして生まれ,育つ環境を誰もが選べないことを運命と呼ぶのであれば,幾つもの運命の糸がからまりつつ,サスペンス・タッチで展開される作品に観衆は否が応でも引きずり込まれていく。
登場人物の何人かは薄幸な人生展開や酷薄な最期を強いられるのだけれど,実際それが実社会の一面なのだろう。ただそういう人であっても,人生のある時期・局面では明るく輝いていたことを以て瞑すべしなのかもしれない。
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