劇場公開日 2017年3月4日

「音楽感動した」ハルチカ keitaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0音楽感動した

2017年3月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

青春音楽映画なんだけど、画の作りは少し前の日本映画特有の説明台詞の少ない、空気と音で読み取らせる感じ。
これ、今時の映画をよく知らない中高生が理解できるかな?
最近の漫画が原作の恋愛映画とか単純で説明的だから同じ感覚で観たら理解できんのじゃないだろうか?
受け取り手が人間を読み取る、感情を読み取る能力がないと理解できない可能性も?

しかし、画面の良さや盛り上がりや感動は、感情の機微を拾いきれなくても充分以上に味わえるだろうと思う。
音楽が後押ししてくれる。
困難を越えて越えて、音楽で最後を語る感覚は「天使にラブソングを・・」に少し似てるかもしれない。
どこぞの映画評論家が、音楽の表現がラ・ラ・ランドに匹敵すると言っていて、さすがにそりゃ言いすぎだろと笑って観に行ったが、
うっかり涙腺を刺激された身には、一概に言いすぎだよと放言できないかもしれないなあ。

出演者ファンの同行者が、出演者ら自身の演奏なのだと主張していたが本当だろうか?
差し替えもあったんじゃないかと思うが、うがった見方をしすぎだろうか?

映画好きなヤツは、最近の恋愛マンガ映画ラッシュで少なくなったあの感覚を味わえるんじゃないだろうか?
テレビCMで詠ってるような「恋愛」って映画ではない。
大人が音楽とノスタルジーと行間を楽しむ映画だ。

keita