「やっちまったかー。」3月のライオン 後編 静かさんの映画レビュー(感想・評価)
やっちまったかー。
原作良し、キャストも配役も良し、音楽の菅野さん良し・・・でも、この作品の良さは心が通い続けることの大切さだったと個人的に思っていた。
なぜ3姉妹の実父のくだりで溝を作った。
なぜ先生の高橋一生と決裂させた。
破綻させる必要のない所で物語を破綻させた。
後藤との勝負に勝ったからってその溝や決裂は経歴として残ってしまう。
それでは原作の意図や、通い続ける心の面が全くクリアになっていない。
残念ながら全く感動しなかった。だって話が既に破綻してしまったから。
なんで桐山が3姉妹に謝った?!そこは溝を作らず、普通に原作通り桐山が3姉妹を守る流れでよかった。
あかりさんが『今日は帰って』と言った瞬間に全てが冷めた。
後藤に勝った後、全てを回収すべく仲直りしているシーンなどを必死に詰め込んだけど、所詮『勝ったら正義』状態になってしまって逆に桐山の性格が悪い印象になってしまった。
手作りの人形、捨てましたよね?それは事実として残りますよね?ひなたになんて説明するつもり?
『ムカついてたから人形捨てました』?
すっごい残念な後編。
多くの人はそう思わないかもだけと、原作大好き人間としては、心は通い続けていてほしかった。
コメントする