沖縄を変えた男のレビュー・感想・評価
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こりゃきびしいなぁ
今の時代に合う合わないで言うと合わないというか、この作品見て共感できる人少ないだろうな。
裁監督の思いや、部員たちの思いは伝わってくるし、原作は読んでいないけど、原作に即したシナリオなんだろう。
だが、それも映像化するのだから、ただ原作通りに一面から描くと、ただただ不条理な高校野球の実態を眺めてるだけって感じで、映像作品を見ているワクワクやドキドキがないドキュメンタリーのような作りのような気がした。
ドキュメンタリーにしたかったのなら、余計なシーンが多い気がする。
とにかくどっちつかずで、もう少し見せ方に工夫があっていいと思う作品だった。
全く分からない
何も知らない人が見たら、なんとなく良い映画風で感動しちゃうのかもしれないけどさ。
どーしても納得出来ないのが、ラストの栽監督が肩を震わせて号泣してるシーン。
あれはいったい何の涙なんだ??
全く分からない。
だって栽監督の目標は甲子園で優勝することであって、甲子園出場じゃないだろ。
沖縄代表になるくらいただの通過点なのに、あの号泣はおかしいだろ。
じゃあ、栽監督の『孤独』を表現したかったのか?
だとしたら、バカにするなと言いたいね。
浅はかな演出だよ。
栽監督が生きていたらどー思うかね。
これは邪推かもしれないけど、そーとーな負けず嫌いだった栽監督は焦ってたんじゃないかと思う。
沖水に赴任する前から、豊見城での実績もあるし、沖縄の高校生が甲子園で全国と対等に戦える手応えは、すでに十分に感じていたはずだ。
だから栽監督は『沖縄が初めて全国優勝を果した監督』ってゆー冠が欲しかったのではないか?
他の監督にその称号を取られたくなかった。
だからあれほど大野倫を追い込みながらもあとに引けなかったんじゃないか。
沖縄人に自信を与えるとか、内地コンプレックスの克服なんてあと付けかもしれない。
別に沖縄野球を代表する功労者が人格者じゃなくたっていいんだからさ。
ホント何の涙か解説して欲しいよ。
なんとなくテクニックでまとめられた、底の浅い映画だったなー。
公には語れない高校野球の光と影・・・
高校野球コンプライアンスは、ひじょうに厳しい。
一昨年観たKANOは、ノンフィクション感が強かったですが、高校野球題材の映画や漫画は、事実や体験を取材し作られても、あくまでも架空なフィクションとして映像化され実名や題材高校が、明確にされる事はない。
この沖縄を変えた男は、豊見城高では、夏5度の甲子園出場し、1990・1991の沖縄水産を準優勝に導いた名将と呼ばれた男・栽監督を題材に書かれた「沖縄を変えた男 栽弘義ー高校野球に捧げた生涯」をフィクションとして映画化されてます。
戦後日本での内地との格差や差別や苦しみも織り込みながら明るい沖縄の人の描写に笑いもこぼれますが、ゴリ演じる琉球水産高校監督の甲子園で優勝する!という目的に対して一切妥協しない暴君ぶりは、世代的にコレが当たり前で育ってても、高校球児を2人育てた親としては、凝視出来ない描写も多かったです。
監督就任後、現役部員に毎日毎日グランド整備だけさせて、沖縄全土から自らスカウトした新入生が、入ってくるなり全員に退部勧告@@!
後日校舎の裏で、袋叩きのお礼参りされる・・・・
練習では、有無を言わせず罵声を浴びせて殴るは蹴る・・・
孤独を打ち消す為に、夜の街に繰り出し憂さ晴らし・・・
大半が、今で言うセクハラ・モラハラ・パワハラ・DVのオンパレード^^;
感動の映画化なら19歳の高校生監督のエピソードの方が良かったかも!?
居酒屋で話せる高校野球あるあるも、公の場では厳禁ってのが暗黙の了解。
光輝く球児の夢でもある甲子園・・・
今も日本で一番人気のあるアマチュアスポーツの光と影は奥深いですね。
本編は、全て沖縄の独特な喋りでの対話なので、演技がどうこうって部分は??ですが、お笑い芸人を多く使ってようで、野球シーンにハツラツとした高校野球を感じるリアリティを求めるのは酷。。。^^;
エンディングが、歌ではなくピアノってのが、この激しい物語を癒してくれたので、頭をリセットして劇場を後に出来ました。
拡大ロードショーは期待薄ですが、野球好きの方は、チャンスがあればDVDで是非〜☆3
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