「意外とチャーミング」FAKE やまやんさんの映画レビュー(感想・評価)
意外とチャーミング
この映画により、佐村河内氏の見方や偏見が多少なりとも変わるのは、間違いないと思われます。
少しでも変わった人間が、私です。
氏が言っている事だけを信じるとは流石に言えませんが、この映画を通して、
耳が悪い件については、本当だったんだなと理解しました。
あの会見の裏側に、大手週刊誌の某記者が、あんなやり口を使っていたのかを知り、
腹立たしさと氏に対する同情を率直に感じました。
マスコミにアレだけ叩かれたんだから被害妄想が強くなるのは仕方ないとしても、
流石にコレは違うと思われるドラマ番組の紹介の帯に対してまで私を貶める揶揄ではないのか?
と憤っている姿を観た時、氏には申し訳ないのですが、少し天然で、意外とチャーミングな人なんだなとも思ってしまいました。加えて、大の豆乳好きも含めて
結構、気にしいで、テレビや雑誌をよくチェックしているのも意外でした。
特に、新垣氏に対する言動や行動に対するチェックは細かくしているようでした。
やはり、真実をあぶり出す為にも、佐村河内氏と新垣氏との話し合いは必要不可欠で、何故、告発された新垣氏の方のみが拒否しているのかが不明であり、逆に新垣氏の方に不信感が出てしまうので残念でもありました。加えて、監督のインタビューも拒否という事に関しても…
結局の所、真実は、当事者2人にしか分かりません。
個人的には、ラストの方で、ある重要部分の真実の片鱗というか氏が持っている才能~魂の発露みたいものが少しでも感じられたならば、佐村河内氏に対し奥さんに対し親御さんに対し少しでも救いになるのでは…いや、そうであって欲しいと、勝手につい思ってしまいました。
人は、大なり小なり嘘をついて生きています。その切り取り方によって、正誤の判断を大きく偏らせる事が往々にしてあります。
この騒動は、当事者が悪いのは、言うまでもありませんが、マスコミの対応次第で、どちらの方にも大きく偏向された形で転ぶんだと今に始まった事では無いけれど、改めて、その危険性を感じることが見て取れると思われます。
追記
マスコミの偏った情報や嘘の垂れ流しに惑わされる事なく、あらゆる隠蔽された真実をさらけ出し、衆目に知らしめ、普通に日常を過ごす事と同じ様にこれらの事をごく普通に考えられる世の中になるように、大袈裟ですが、私もアクションを起こさねばならないと感じた次第です。