「血生臭くてセクシャルなホラー」ウィッチ 由良さんの映画レビュー(感想・評価)
血生臭くてセクシャルなホラー
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同じニューイングランドの魔女裁判を描いた映画に『クルーシブル』があるけど、この映画は『クルーシブル』のように人の疑心暗鬼だけで事件が起きるわけではなく、実際に魔女の存在を描き村から孤立した家族を襲っているホラー映画だった。
悪魔の呪い系のホラーは、悪魔のバックグラウンドが全く見えなくて、下手すると陳腐なホラーに見えてくるからそんなに食い入ることはなかったけど、この映画は魔女の存在も描きつつ家族の対立も描いていたりするので、どことなく食い入ってしまったけど、とにかく気持ちが悪い。
やたらと血生臭かったり、魔女が妖艶に長男を誘惑して生気吸い始めたら急にしわくちゃになったりとか、演出が気持ち悪い。
悪すぎて、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』よりも不気味だった。
他の方もレビューで触れていたけど、原題が『VVITCH』で、冒頭にタイトルが出てきたときはビッチ?と間違えて読んでしまった。(あのビッチはbitchだけど…)
結局悪魔と契約した長女が最後、裸で踊って魔女の一員になってしまうことにかけていたりするのかな?とか色々考えてしまいました( ̄▽ ̄;)
アスペクト比が4:3のスタンダードサイズだったけど、変に画面の狭さを感じさせないで自然を不気味に撮ったやり方は圧巻だった。
なぜテレビでもビスタになっていっているこのご時世でスタンダードで撮ったのか、その理由も気になる。
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