「歌の部分の映像と声優役の歌唱力に感心、一度大失敗する物語の構成も優れていた」SING シング Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
歌の部分の映像と声優役の歌唱力に感心、一度大失敗する物語の構成も優れていた
ガース・ジェニングス 監督による2016年製作(108分)のアメリカ映画。
原題:Sing、配給:東宝東和。
字幕版を視聴。最初の方はかなり退屈であったが、劇場崩壊の見せ方が実に派手で、劇場主主人公の悲しみが心にも響いた。そこからの展開はお見事で、上手い脚本だなと思った。
少し育児をバカにしてる様にも感じてしまったが、多くの子供を持つブタ主婦ロジータが考えついた家事自動化の映像も、興味深かった。
そしてやはり、ゾウ少女ミーナ役のトリー・ケリーの歌声、歌唱力には圧倒された。さらに、ヤマアラシ少女アッシュの画像の盛り上げ方と声担ったスカーレット・ヨハンソンの歌唱の迫力に、ゴリラ少年ジョニー役のタロン・エガートン(「ロケットマン」でも歌唱)の歌の巧みさに、とても感心させられた。
可愛らしいレッサーパンダ5人組(きゃりーぱみゅぱみゅの楽曲歌う)は日本語を話していて、英語が聞き取れず不合格も分からず居続ける。英語聞き取れず独立した人格が無い日本人アイドルグループを嘲笑している様には感じた。
あと有名曲が多いビートルズから、アルバム「アビー・ロード」の『Golden Slumbers』と『Carry That Weight』の2曲選曲というのは、いいとこ突くなという感じで、長年のファンとして少し嬉しかった。
監督ガース・ジェニングス、製作クリス・メレダンドリ、 ジャネット・ヒーリー、脚本ガース・ジェニングス、編集グレゴリー・パーラー、音楽ジョビィ・タルボット、エグゼクティブ音楽プロデューサーハービー・メイソン・Jr.、音楽監修ジョジョ・ビリャヌエバ、エンディングソングスティービー・ワンダー 、アリアナ・グランデ。
出演
マシュー・マコノヒーバスター・ムーン(コアラ男性)、リース・ウィザースプーンロジータ(ブタ主婦)、セス・マクファーレンマイク(ネズミ男性)、スカーレット・ヨハンソンアッシュ(ヤマアラシ少女)、ジョン・C・ライリーエディ(ヒツジ男性)、タロン・エガートンジョニー(ゴリラ少年)、トリー・ケリーミーナ(ゾウ少女)、ニック・クロールグンター(ブタ男性)、ジェニファー・ソーンダースナナ・ヌードルマン、ジェニファー・ハドソン若いナナ、ガース・ジェニングスミス・クローリー、ピーター・セラフィノウィッツビッグ・ダディ、ベック・ベネットランス、ジェイ・フェイローミーナの祖父、ニック・オファーマンノーマン、レスリー・ジョーンズミーナの母、リー・パールマンジュディス、ラレイン・ニューマンミーナの祖母、アダム・バクストンスタン、ブラッド・モリスバブーン、ビル・ファーマーニュースレポーター。