「ズートピアの被害者」SING シング ヨックモックさんの映画レビュー(感想・評価)
ズートピアの被害者
こっちのアニメが普通といえば普通なんだけど、ズートピアで多種多様な種族が生活するユニークで微妙な説得力のある素晴らしい世界観とどうしても無意識のうちに比較してしまい、そうすると様々な描写(街や住居の作り、垣間見える社会システムなど)が手抜きされているように感じてしまう。ズートピアと同時代に生まれた不幸を呪うがよい。
劇場支配人のコアラが割とガチな犯罪に手を染めながら四苦八苦していく様は愚かしく哀れだが、前向きで目標に対する愚直さも感じられなんとも愛らしい。
一癖ある登場人物たちの群像劇風ではあるものの、それぞれのキャラクターがあまり相互に影響し合っておらず、それぞれの問題がそれぞれ個別の人間関係の中で完結しがちだったのは惜しいところ。
吹き替えでみたもののどのキャラクターもとても歌が上手い。誰が声を当てたかしらないが素晴らしい。
ネズミは結局クマを振り切れてなかったが、あのあとどうなったのだろう。最後の記念写真のシーンにいただろうか。
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