「鑑賞記録」SING シング ハッピー・ホーガンさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞記録
吹き替え版を鑑賞しましたが、キャストも歌も本当に素晴らしい。歌に関してはYouTubeでヘビーローテション状態。方々で言われていますが、ジョニーとMISIA(ミーナではなく、あえて)歌を聞くだけでも観る価値はあるでしょう。
ただ、ストーリーについては期待値を上げすぎたなと思うところも。コアラとネズミに関しては全く同情の余地がなく、失敗しても成功してもなんだかなぁという感じ。それより何より腹がたつのは、主要メンバーを取り巻く家庭環境。『彼らが本気で編むときは、』を直近で観たから尚更なのかもしれませんが、理解も受容もない。ロジータとルーティーンのような会話しかしない旦那。応援しているようで圧迫し、追い詰めているミーナの家族。親の意向に従わないという理由で子の夢を否定し、絶縁を叩きつけるジョニーの親父。特にジョニーの親父なんかは、「絶縁の理由は息子の夢を実現させるために自分たちから遠ざける必要があったから」とかなら、ジョニーの熱唱を聞いていて、たまらなくなって脱獄アンド抱擁で号泣してたと思うんですけど…どうですかイルミネーションスタジオさん。
この映画に出てくる音楽はどれもいいです。邦訳された洋楽の名曲たちも違和感なく楽しめます。だからこそ、shake it offだけ英語詞(訳詞にokが出なかったんだと)というのが中途半端かつ残念に感じるんですよね。あと歌に日本語字幕がついてるのは百歩譲っても、ラストのあるセリフでつけるのはちょっと興ざめ。ここは言語版の方が感動が増したかなと思います。
MISIAが最後に一発ぶちかましてくれますが、それでも「終わりよければすべてよし」とはなりませんでした。ただ最初にも書いたように、音楽は愛してます。かなり好きです。
コメント、ありがとうございます。
ミニオンなどのイルミネーションスタジオ作品は見たことが無かったので、こんなものなのかなぁと思っている次第です。
続編決定しているらしいので、よりよいストーリーとなっていることを願います。