「悪夢の訪問者」ノック・ノック フリントさんの映画レビュー(感想・評価)
悪夢の訪問者
二人の少女を家に入れてしまいドツボにはまる話
一夜の過ちにより破滅に向かう主人公、なんともやるせない話だった。
親切心で家に入れてあげたのに、散々誘惑して弱みを握る、家庭が有りながら手を出した主人公も悪いとは思うがそれにしても理不尽な気がする。
あそこまで我慢しただけでも立派だと思う。
映画上では因果応報がきっちり起きないとすっきりしない質な自分はかなり辛い展開だった。
見終わってやるせない気持ちになる映画が嫌いと言う訳ではないが、この映画は嫌いな部類だ。
「ファニーゲーム」の理不尽さには敵わないがこの作品にはそこまで突き抜けた理不尽が無いのである意味、現実的で恐ろしかった。
監督がイーライ・ロスなので真面目に見るより頭を空っぽにして楽しむのが正しい見方なのだと思う。自分は監督が嫌いではないが今作は乗れなかった。
主人公のキアヌ・リーブスが小娘達に翻弄され情けない姿を延々見続けるのも切なくなる。
あのキアヌが泣きながら命乞いをしたり、一生懸命抵抗する姿、見たかったような見たくなかったような複雑な気持ちだが、彼の演技の幅広さを見ることができた。
男性が見るのと女性が見るのでは意見が分かれると思うが、男性として主人公に同情してしまう。
劇中セリフより
特になし
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