「俺たちスーパースパイモデル」ズーランダー NO.2 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
俺たちスーパースパイモデル
世界中でセレブを狙った殺人事件が続く。
遂にその魔の手は、ジャスティン・ビーバーにまで…! 世界中がショック! それとも世のため…?
死の間際まで“キメ顔”をするジャスティン。
これは何かのダイイング・メッセージ…?
殺されたセレブも皆、同じ“キメ顔”を。
この“キメ顔”、どっかで見た事ある。そう、あの伝説的なキメ顔“マグナム”…!
これは偶然か、何か意味があるのか…?
インターポールの捜査官ヴァレンティナは、アノ人物に協力を乞う。
“元”スーパーモデルのデレク・ズーランダー…!
2016年に公開された15年ぶりの続編。
勿論今回もベン・スティラーが監督/製作/脚本/主演。
にしても、15年経って続編作るとは…。
だって前作は、知る人ぞ知る人気コメディだけど、一般的な認知度はそれほどでもなく…。しかも今回は日本劇場未公開。後述するが、今回はさらにやりたい放題のアメリカンおバカコメディ。
単なるファッションモデル業界をネタにしたコメディに非ず、スパイ映画風要素も加えた前作。
今回は殊更。アクション映画風に始まり、完全に『007』や『ミッション:インポッシブル』路線を狙ったでしょう。
ムガトゥもカムバックし、またまた企てる大陰謀。秘密結社みたいな組織や遥かアダムとイヴ時代の驚愕のミステリー…!?
一応、デレクの前作後の失墜。奥さんは死に、モデル界を引退し、遠く離れた地で隠遁生活…。
ハンセン共々カムバックするも、すっかり過去の人…。
デレクもハンセンも問う。俺は誰…?
デレクとデブ息子の確執ある関係。
事件に息子も巻き込まれ、ある秘密が…。
って言うか、もうほとんどファッションやモデルと関係ナシ。
前作はクライマックスにランナウェイやセンスある楽曲でそれなりにショー感出してたんだけど…。
またまた問いたい。ベンさん、何を目指して本作を作ったんスか…?
まあ今回も、ベン・スティラーのハチャメチャおバカコメディとして見るには。
ベン、オーウェン、ウィル、相変わらずの仲の良さ。15年も経っての続投は仲の良さとベンの人脈を窺い知れる。
ベンの人脈は今回も。ペネロペ・クルスやベネディクト・カンバーバッチら実力派。ミラジョヴォやクリスティン・テイラーも意外な形で顔を見せる。
それから言うまでもなく、超豪華なカメオ出演の顔触れは今回もお楽しみ。
いい歳して…いや、変わらぬおバカさ&アホさは何だか安心。
もう若くはないけど、いつでもカムバック!
やりたい放題エールを送るぜ!
俺たちスーパースパイモデル!