ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYSのレビュー・感想・評価
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主人公は須賀健太
原作もテレビドラマ版も知らずに、予告編で興味を持って視聴。何となく、松田健太が新宿的な猥雑な街で大捕物するのかと思ったら、清々しさに乏しい、行き場のない若者の破滅のピカレスク・ロードムービーだった。それが良かった。いきなり「裏トーキョーの裏都民を裏警察が守っていたのである!」みたいな雑なプロローグで始まったときは大丈夫かコレ…と思ったが。
話は基本的に須賀健太演じる中国人青年・周(チョウ)と親友の林(リン)が裏都民の一人を身代金誘拐&殺害したのを皮切りに、仲間を随え、殺人を繰り返しながら大阪へ向かうのを、異邦警察とヤクザがそれぞれの思惑で追いかける…というものだが、この周と林が刹那的で幼稚で身勝手な犯行を繰り返す一方で、信仰を捨てず、故に国に弾圧された過去を持っており、社会や神へたぎらせる怒りがただの小悪党に終わらせない魅力を生んでいた。話の中で(たしか)周が「神はいると思うか?」と林に問いかけるシーンがあるが、裏社会に生きることになる“チョウ”がその言葉を発すると『男たちの挽歌』のようで少しニヤリとする…のは俺だけだっただろうか。話の終盤になればなるほどこの二人の友情とすれ違いが話のフックになってゆくので、『男たちの挽歌』のような話が好きな人にはお勧めしたいのは間違いない。松田翔太の何となく情けないけど、あくまで警察として最後まで闘う姿も勿論格好良かったが、この映画はサブタイトルに周が所属する「DIRTY YELLOW BOYS」の名が冠されているように、居場所を失った青年が惨めにも消されてゆく、そんなやるせない物語だった。しかし、須賀健太、いつの間に大きくなったなあ…。香取慎吾とドラマやってた頃が懐かしい。
殺しと懺悔
原作未読、TV版未見
神奈川?から犯罪を犯しながら西へ向かう密入国のチビッコギャングとそれを追い掛けるディアスポリス&ヤクザの話で、この作品だけの話しかわからない自分には、序盤の取っ掛かりだけで異邦警察という設定自体はあまり作用しておらず、探偵か警察でも良いのかなという感じを受けた。
ヤクザも警察も権力も恐れず、好き勝手にやっているチビッコギャング達の哀しい生い立ちや生きざまをみて愉しく切なく虚しくなるロードムービー的なイメージ。
エピローグのワンシーンはちょっと狙い過ぎだけど、なかなか良かった。
苦痛☆
映画開始5分ほどで、思ったこと。
「濱マイク」っぽいんだぁ。
なるほど。なるほどー。
いいよいーよー。
だらしなくて、軽薄で、頼りないけど、
決めるときには決めて、
人情深く、人望もあり、弱きを助け、
強いものに噛み付く。
そんな主人公像だろうか。
しかし、
TV版、漫画が未見の私としては、
映画から受けた主人公の印象は、
だらしなくて、頼りない人。
なのに、映画から香る印象は、出来る奴。
はぁ?伝わりませんけど。
でも、この映画が言わんとしてることは、
察したつもり。
とても切なく感情に訴えるテーマ。
泣いちゃいますよ。私。
うまく映画で語ってくれていたらの話だが。
琴線に触れてくれないのよ。
この映画。
こっちは、開いて待ってるのに。
セリフは、上滑り、
ギャグと思われる所はだだスベり、
シーンとシーンの繋がりが淀み、
なぜ、この人がココにいるのか。
この情報を知っているのか。
コレを持ってるのか。
はて?
ご都合主義に見えちゃう。
熊切監督ですよね。
あの、鬼畜大宴会作った人ですよね。
未だに、あの映画の衝撃が、
熊切監督の名前だけで、
私を劇場に運ばせますが、
鬼畜大宴会以来、ピンと来ません。
次回作からは、
評判良かったら劇場にいきます。
原作以上のリアルさ
最初は原作以上のものを期待していませんでしたが、さすが熊切監督。原作以上のリアルさ。原作のタランティーノ的なシーンのつなぎや場面の表現は、おもしろくて印象的であるのだけれど、作り込み過ぎてリアルさが失われがちです。映画版はそこに原作にない独自性を描いています。しかし、リアルで塗りつぶしてしまったところに原作のメッセージ性があり、最後はそこが無くなってしまいました。映画版独自のメッセージのあるラストが欲しかったです。
漫画原作の映画にしては、素晴らしい出来 映像の撮り方が、ロードムー...
漫画原作の映画にしては、素晴らしい出来
映像の撮り方が、ロードムービーのようで、画面の分割も良かった
主演の松田翔太は、お父さんに負けないほど、存在感のある役者に成長
バディーの浜野謙太は、独特の雰囲気がよい、ラストの怪我をしたアップの画、素敵
須田健太や真木蔵人、安藤サクラの演技も光っていて、番宣はさほどしていないけど、オススメの映画
うまい
112本目。
電車の中吊り見て、何となく興味をひかれて観賞。
独特の画、空気で僕好みの撮り方。
面白いし、やられた。
ロードムービー風で、それがまたいい。
松田翔太って本当ぶれない。
自分の間を持ってる役者さんだなと。
お兄さんも、そうだけと親譲りなのかな?
でもこの作品で特筆すべきなのは脇を固める役者さん。
初めて名前聞く人が多いけど、素晴らしかった。
あとこの監督がゴジラ撮ったら面白そう。
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