ジェイソン・ボーンのレビュー・感想・評価
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ボーンにも変化が問われる時代
★3.5は決して低い評価ではない。純粋に面白いし、スリルもあるし、迫力もある。ただ、このシリーズとしては低評価と言わざるを得ないのが残念だ。
これまでの3部作では“ボーンは何者か?”という大きな謎が物語を貫いていた訳なのだが、その謎が明らかになった後で浮かび上がる今回の謎が“なぜ彼が工作員になったのか?”というのは、取って付けた感が否めない。何よりも、これまで自分自身が何者なのかを問い続けて、つまりは自分の居場所を求めて戦ってきたエモーショナルでストイックな主人公が、今作では世の為、人の為に戦う方向にシフトしたことで、単なる超人アクション映画の域に留まってしまったのだ。
思えば、ボーンが初めてスクリーンに現れたのは2002年のこと。自分は何者か?正義とは何か?を問い続ける主人公は、どこか同時多発テロ事件以降のアメリカを擬人化したようにも見え、結果として多くの人の心を掴んで大ヒットとなった。だが、この主人公像も今や時代にマッチしなくなってしまった。ネット経由で様々な情報が管理され、あるいは隠蔽され、またあるいは暴露されるポスト・スノーデンの時代においては、現場主義のアクションも絵空事に見えてしまい、ラスベガスでのド派手なアクションさえも物語から浮いて映るのだ。
こう考えると007でベン・ウィショーが演じたQの方が時代的にリアルなスパイ像に見えてくる。世界情勢に応じて、変化が問われるスパイ映画において、ボーンはどのように変化してくるのだろうか?不安よりも期待を抱いて、ボーンとの再会を待ち望みたい。
疲れました。
前の3作にスピンオフ1作、すべて楽しめたので、「君の名は。」を見た後、あまりにも面白くなかったので、その口直しにと思い、連チャンでしたがわくわくしながら席に座りました。しかしさらに残念な結果となってしまいました。ドキュメンタリーのように緊迫感を出すために、カメラを揺らして撮り、フィルムのノイズ感を出したざらざらした画面と細かいカット割りには本当に辟易しました。カーアクションシーンも格闘シーンもなにがなんだからさっぱり状況がわかりません。何かガチャガチャやってるな、みたいな感じで、最近のお金かけたハリウッド映画はこんなのばっかりですね。ストーリーも単純すぎて今までのようなハラハラ感がまったくなかったし。ダメだこりゃ。
なくてもよかった?
本シリーズも4作目。「ボーン・レガシー」などという作品も作っておきながら、あらためての再起動である。
結論からいうと、あまりうまくいってない気がした。
ボーン(マット・デイモン)は、すでに記憶を取り戻しており、アイデンティティ・クライシスのテーマはもはやない。
CIA長官(トミー・リー・ジョーンズ)がはっきりした敵というのも、ロバート・ラドラムの理念からは遠いのではないか。
いまから思うとジョアン・アレンのバランスは絶妙であった。
ひとえに、ストーリーがよくわからないということに起因している。ボーンの目的も伏せられたまま、リー(アリシア・ビカンダー)が何をしたかったのかもよくわからないまま、CIA長官はなぜボーンを消したがっていたのか。
そういう説明なしで突っ走る映画ではあるのだが、様々な設定があるはずなので、それを少しは開示してほしかった。
ポール・グリーングラスの演出はさすがであった。
ファンの期待を分かってる!
よかった‼️w
こんな『ボーン』観たくなかった
『アルティメイタム』で「すべて思い出した」はずのボーン。本作では彼が父の死の真相を思い出し…ってすべて思い出してないやん!こんな後付設定で話を転がしたところで興味が持続するはずがない。前3作で物語のフックとなっていたボーンの正体よりも重要なことでは無いから
アクションにも不満。『アイデンティティー』が徹底したリアリズム演出で革新したアクション描写を更新できていない。厳しいことを言うようやけどわざわざ今『ボーン』の新章を始めるとなればそこは期待せざるを得ないというもの。ラスベガスでのチェイスシーンは不必要な過剰さで思わず苦笑が漏れた
例えば『ランボー 最後の戦場』みたいな語り口にするべきだったと思う。だってボーンは悲しき過去を背負った殺人マシーンという意味ではランボーと一緒だろ?つまり今更ボーンの父がどうとかじゃなくボーンが前3作で背負った業に向き合わせるべきだったのでは?ってこと
思想もやや時代錯誤。CIAの老害と若手IT長者が悪者って…世代的な感情が入り過ぎてると思う。『MR. ROBOT』の設定の方がよっぽどスリリング
物語もアクションもどっちも今ひとつな『ボーン』なんて観たくなかった。正直ちょっと寝たよ…
ボーンが帰ってきた!しかし…
アクション映画界に革命を起こした
「ジェイソン・ボーン」シリーズの4作目。
(レガシーは黙殺)
相変わらずの
手ブレカメラワークでのキレッキレ演出。
カーチェイスの迫力も申し分なし。
スノーデン事件など実際の出来事と
絡めて話を展開していくのは
リアリティがあって、物語により入り込めた。
しかし「スプレマシー」「アルティメイタム」
超えはならずと言ったところか。
つまらないわけではない。
むしろ普通に面白いのだが、
やはり前作はあまりに斬新で、
あまりに素晴らしい出来だったのだ。
派手な爆発はなくとも面白いアクションが
撮れると証明してしまった
映画史に残る革命的作品の続編ともなれば
当然ハードルも高くなる。
今回はそのハードルの高さピッタリか
やや低めくらいの出来という印象。
越えてはこなかったかな。
しかし劇場でボーンの姿を見られたのは
単純に嬉しかった。
そしてこれは完全に自分のミスだが、
いつものようにど真ン中の席で鑑賞したら
手ブレ演出で酔うわ酔うわ。
見づらい部分がままあった。
これからこの映画を観ようという人は、
いつもの席より
やや後ろをとることをオススメする。
(このことで作品の評価を
低くしたりはしていません。悪しからず。)
イリュージョンかよ
シリーズ最高傑作
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