「四十半ばのデイモン奮闘するも物足りない感」ジェイソン・ボーン AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
四十半ばのデイモン奮闘するも物足りない感
序盤のアテネでは、追われるボーンと、追うCIAチーム&ヴァンサン・カッセル扮する凄腕暗殺者のスリリングなチェイスで、最新のインテリジェンス技術を効果的に見せつつ楽しませる。
マット・デイモンはビルドアップした肉体を誇示して奮闘するも、シリーズを特徴づける切れ味鋭い格闘アクションは相対的に減り、少々物足りない。ポール・グリーングラス監督得意の目まぐるしい編集と派手なカーアクションで緊張感は保たれるものの、デイモンも今や四十代半ば。三部作の頃と同じように動けなくても仕方ないか。
『エクス・マキナ』で強い印象を残したアリシア・ビカンダーが演じるCIAエージェントは、一筋縄でいかないキャラ。ボーンとどんな関係になっていくのか興味をそそる。
余談ながら、前三部作のスピンオフ的なジェレミー・レナー主演の『ボーン・レガシー』が、ぱっとしなかったせいか「なかったこと」にされそうで不憫……。
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