聖の青春のレビュー・感想・評価
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最初はテンポが悪く、ストーリーの流れがつかめなかった。 ただ、中盤...
最初はテンポが悪く、ストーリーの流れがつかめなかった。
ただ、中盤以降泣いた。
その辺の映画にある、いかにも泣かそうという場面などない。
ただ、2人で将棋をさしているだけだ。それだけで、2人の純粋さ、必死さ、苦しさ、その生き様全てが伝わってきて、気がつけば泣いていた。
観に行って良かったと心から思えた。
二人の役者がすごい
試合の詳細がわからない殆どの観客にとっては将棋表現は二人の顔芸なのであって、それで充分魅せられたのはすごかった。村山聖を描くことに注力してるため、事実とはいえ、お話としてはボンヤリしている。将棋は詳しくないけど将棋界がやっぱり面白いことは大崎さんのおかげで知ることができて良かった。原作読む必要あり。
役作りが凄かったですね。東出さんの羽生さんが似すぎてて! 寿命より...
役作りが凄かったですね。東出さんの羽生さんが似すぎてて!
寿命より熱中するものがあって尊敬する。俺も熱中しなくちゃという気持ちになりました。
村山聖の魂の叫び
羽生と同世代で、『東の羽生、西の村山』と並び称された天才棋士村山聖の短い一生を描いた作品。
不勉強ながら、村山聖の事はこの作品を目にするまで知りませんでした。もちろん、羽生善治の事は知っているんですが、彼と同世代にこんな凄いライバルがいたとは。野球では“松坂世代”“ハンカチ世代”、ゴルフでは“石川遼世代(とは、あんまり言わないかな?”などと、色んなスポーツで“XX世代”と言う言われ方で、同世代の傑出した選手たちがいたりしますが、将棋でも羽生世代と言われる名棋士が居たんですね。
この作品は、村山と羽生に尽きますね。村山聖を演じるために20Kg以上も体重を増量した松山ケンイチ。あそこまで容貌が変わるということは、20Kgでは済まない気がしますけどね。でも、映画公開の頃には、スッキリと戻っていて一安心です。
そしてもうひとりの羽生善治を演じた東出昌大。いやぁ、羽生になりきっていましたね。劇中掛けていた眼鏡も、羽生本人からもらったものだそうです。でもちょっと気になるのが、羽生本人の身長は172cmと言われているんですが、演じている東出昌大の身長は189cm。圧倒的に違うんですけど?でも、調べてみると、村山聖の身長は160cm前後だったらしく、演じている松山ケンイチの身長は180cmだそうです。と言う事は、本物は172cm(羽生)対160cm(村山)、俳優は189cm(東出)と180cm(松山)なので、余人を交えず二人のシーンであれば、比率的にはそんなに違和感はないのかも(笑)。って言うか、将棋は座って指すので、そもそも身長はあまり気にならないという話も・・・。
さて、真面目に作品の話に戻ると、羽生と村山の最後の対局。凄い!将棋なので、当然動きが激しいわけは無いんですが、何か心に刺さってくるような気迫を感じます。心が揺さぶられました。村山のセリフに「将棋は殺し合い」と言うのが有るんですが、それを見事に表現していたと思います。
松山ケンイチと東出昌大の顔相撲
感動した。難病ものとしても「感動の実話」としても幾らでも御涙頂戴に出来たはずなのにそこに堕することなく勝負の世界に生きた男として村山聖を描いたことこそに。本作は事実を羅列するのではなく真実を描くことに挑んで成功した(と村山聖を知らない者にも思わせるだけの力がある)!
音の演出が素晴らしい。例えば冒頭。上段者同士の対局のシーンでは静寂と力強く駒を一つ一つ打つ音で緊張感を高める。対して大部屋では奨励会の棋士達が駒を打つ音が地鳴りのような音を響かせる。素人が抱く「娯楽としての将棋」のイメージと「勝負としての将棋」の違いを音だけで感じさせる
クライマックスの村山聖と羽生善治の対局はもはや「顔相撲」だ。将棋が分からなくても松山ケンイチと東出昌大の表情だけで勝負の熾烈さが伝わってくる白眉の名シーン。最後の涙の気高く哀しいことよ…あの涙だけで本作は俺の記憶に残り続けると思う。間違いなく東出昌大はキャリア最高の演技を見せた
北野組でもお馴染みの柳島克己というだけあって撮影も素晴らしくてなあ。一つ一つの画が美しい。特に旅館での対局中に窓の向こうで中庭の明かりが灯るシーンは芸術映画かと思うほど
ファーストカットは桜の木でラストはセミの鳴き声。村山聖もそれらのように儚い男だった…という演出はベタかもしれんけどいいよな。ベタはいいものだ。ただセミを映してもよかったかもな
魅力がない
どこまでノンフィクションなのかわからないが主人公に魅力が感じられなかった。「フィクションです」とか書くくらいならもう少し脚色してもよかったのでは?
松山ケンイチや東出昌大、周りを固める豪華俳優陣はとても素晴らしかった。
プロ根性
良い映画でした。
勝つために命をかけた青春映画
実話だけに考えさせられる事も数々ありますが、あの時治療をしっかりしとけばとか、食生活をしっかりしろとか、でも羽生名人に勝つために命がけに突っ込んだあのプロ根性凄い映画ですね~(^。^)
そんな事を考えながら見てたら涙は不思議とでませんでした。
演出が大味で勿体無い
映画の素材としては最高(病気自体は非常に痛ましいが。)と思うんだけど。
勝負への執着を描こうとし過ぎたのか、デフォルメし過ぎた展開・人物描写がキツい。病気の内容に詳しくないが、単なる不摂生に見えてしまう描写も多く、その演出で良いの?と思う。このストーリーはフィクションであり・・・の断りがエンドスクロール後に出たのが残念だった。多少の演出が入ってしまうのは当然だが、わざわざ断りを入れるってことは家族や関係者からクレームが入ったのか。
色々と実話のエピソードが入っていたことを後から調べて知ったが、元ネタを知らない人には伝わらない意味不明な描写になってしまっている。本人目線での回想を入れる等、内面をもう少し丁寧に伝えて欲しかった。
星5つになってもおかしくない程のストーリー・俳優陣の演技だっただけに、非常に勿体無い映画でした。
とても静かで激しくて熱くて力強い映画だった。 将棋のこと、全然分か...
とても静かで激しくて熱くて力強い映画だった。
将棋のこと、全然分からないけど一手一手に掛ける想いと重さが画から伝わって、観てる方まで緊張するような凄い映画だった。主演二人が本当に凄い。凄かった。
これは評価が難しい。事前予習ありきかな
私は映画化が決まった春から期待して待っていた人間です。その時、村山聖九段の生涯を調べ、テレビの特集も観ました。
彼に興味を持ち、事前に予習した上でこの映画を鑑賞しました。
正直星評価悩みました。
村山九段の事を知らずに見ると、評価は低いと思います。なぜなら彼は凄い立派な事をしてから死んだ訳ではありませんし。
ただ、この映画を映画館で観るか?、DVD等で家で観るか?で全然感情移入度が違うと思いました。
私は前者を選び、この星評価としました。(評価方法は自己紹介欄参照)
多分、後者を選んでいたら、後悔していたと思います。
村山聖役である松山ケンイチさんの体重増量見事です。ただし、本人に似るのに、体重増量もう少しといった感じです。
また、後ろ姿がクローズに出て来るリンダマンに見えました。 (後半の猫背姿は似てましたよ。)
松山ケンイチさんと羽生善治役の東出昌大さんどちらにも言えるのですが、身長がデカすぎる!
しかし、どちらも役を演じるのを頑張ってた感は出てました。
本編的にフィクション部分が多いのは分かるが、ノンフィクション部分はしっかり演出してもらいたかった。
(最後のNHK杯の一戦。何故中継の試合形式にしなかった?。セットも組めたはず。)
最後に、もし彼が生きていれば将棋界はどうなっていたであろうか?
東の羽生、西の村山。長い期間観たかった。
そう思わせてくれる作品でした。
天国でも、牛丼はやっぱり吉野家ですかね。。。
やっぱり結婚して家族欲しかったんだろうな。。。
真剣な対局、人生で上を目指している人間にはズシリとくる名言、逆にクスッと笑わせてくれるシーンもあります。
村山聖に興味がある方は是非事前予習後、映画館でご覧下さい。
人生いろいろ
世の中こういう人もいたのだな、というドキュメンタリー感が強く出てしまい、いまいち感情移入できずでした。
凄いなと思ったのは、松山ケンイチさんの演技、役作りで太られた事。これだけでも観る価値ありました。
松山ケンイチさん、怒り でも相当良い演技されてましたが、ほんと好きな役者さんです。
村山聖さんの生き様、思わず泣けました。 重い病気を抱えながら「将棋...
村山聖さんの生き様、思わず泣けました。
重い病気を抱えながら「将棋でとにかくトップになりたい」という夢と「家族を作りたい」という夢に必死にもがいて苦しんでぶつかって、そんな一生懸命な姿に周りの人間も惹かれていったのではないかと思います。
そして棋士のキャストが素晴らしかったです。松ケン、東出さん、リリーさん、染谷くん、安ケンさん、時生くん、筒井さん、本当にいい役者だらけでした。
わたしは将棋は全然分からないので、知っていたらもっと楽しめたかな、と思います。
村山 聖を知るきっかけになる映画です。
村山 聖、羽生善治、この2人がしのぎあっている頃は、僕も医師を目指して懸命に勉強をしている時期だったので、この2人が個人的なつきあいはどうだつたか?将棋盤上はどうだつたか?については知りませんでした。
松山ケンイチ、東出昌大のこの2人を魂が乗り移ったかのように見事に演じています。駒を盤上に打ちつける動作1つとっても本物の棋士と遜色なかったです。
病魔を抱えた棋士の勝負師としての凄さを松山ケンイチが渾身の演技で魅せる
病魔に侵されながらも常に前を見て、突き進んだ凄い人がいたのだなあ、と深く感銘を受けた。
健康な体で、日々過ごせる事の有難さを改めて想う。
ドラマティックなストーリーを淡々と、しかし趣深く描いた映画だと思いました。
村山聖という稀有な棋士のわずか29年の壮絶な人生を描いた作品。
感慨深く観賞させていただきました。
<2016年11月19日 劇場にて鑑賞>
良い。
娯楽作ではない。万人受けは多分狙ってない。
行間を読んで余韻を感じられないとつまらなくなってしまうだろう。
それでも聖は幸せだったろうと思えた。
神様にひとつ願い事を叶えてもらえるとすれば?の答えをみてそう思った。
それにしても体調の悪い中あれだけの頭脳戦ができるのは凄すぎる。キリキリとその凄さが伝わってくる演技。真剣勝負が伝わってくる演出。
自分は好きな映画でした。
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