聖の青春のレビュー・感想・評価
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演技対決と将棋対決
3月のライオンの二階堂君イメージでしたが、いやー不健康。熱いだけでなく、湿度がある。村山氏を語る羽生氏の記事を早速、検索してしまいました。
脇役のリリーさんも柄本さんが好き。時々、イケメン出ちゃう松ケン。羽生さん降りてる東出様。
母親目線で見るとだめですよ。
生きるって何でしょう
まさに青春
辛い表情を全く見せない、将棋バカ。行きてるうちに
一度でいいから女を抱いてみたい。このセリフに涙。羽生さん、不思議と本人に見えて東出を見直した。しかしマツケンの圧巻のなりきりと演技には感服。
切なくて愛おしく凄みある生き方
29年間の短い生涯を将棋という戦場で不器用に真っ直ぐ生きた村山九段が切なく、いとおしい。
「死」と向き合いながら、逃れられない運命と理不尽さを、不器用ながら将棋に賭ける思いに変換してみせる凄みに引き込まれる。
「1度でイイ、恋愛して、その人を抱いてみたい」と率直に羽生名人に語りながら、極みにある人だけが知る未知の領域へ静かに共鳴し合う場面が好きだ。
将棋
3月のライオン映画が完結し
藤井聡太さんがプロに連勝で世間を賑わす将棋のちょっとしたブームの今、無人島シネマなる映画ポッドキャストを聴き、さらに興味が高まり将棋鑑賞しました。
いつもですか、リリーフランキーがとてもいい味出してました。
ライバル同士の闘いが少し淡白気味に感じました。
詰め込んだなあ…
将棋が好きで、聖の青春も読んだことがあったので観に行きました。
本当に細かい所ですが、対局の駒を動かす手つきとか、もうちょっと頑張って欲しかった…
将棋ファンはそういう所にうるさいんで笑
内容は、羽生さんの名言が暴発したり、いや、ここじゃないだろ!って突っ込みたくなるシーンが何度かありました笑
一般の方向けに、観やすく作られている映画だと思いましたが、やっぱり本で読んだ方が味わい深いなあ…と思いました
将棋への愛がよくわかる
演者さんがとにかく素晴らしい!
リリーさん、柄本さん、ヤスケンさん、北見さん、筒井さん!格好よくて凄い芝居を見れました。なにより、東出さんには本当にビックリさせられました。失礼ながら、ごちそうさまでは、このレベルの役者さんとは思っていませんでした。ご本人の根底に、将棋好きという思いと羽生さんに対する敬愛の念が流れているのを驚く程よく見て取れて清々しい気持ちになりました。
演出にもテレビドラマとはちがう映画としての美しさが、ふんだんに入っており、丁寧な心情描写のために間をおいて、間をおいて描くシーンは息をのみました。現代の視聴者に合わせるなら、もう少しエンタテイメント要素を入れても良かったのかもしれませんが、同時期にテレビドラマのような将棋映画が撮られていたので、これで良い気もします。
ひどい食生活!!
腎臓の病気と膀胱がんを患っているのに、一人暮らしで酷い食生活なのでヒヤヒヤします。名人を倒すという男として生まれた者が持ちうる最大の目標のために特化するというプロットは王道ですが、エンタメ作品ではないので窮屈でした。対する羽生は気取り過ぎていて人間味のない印象でした。スマホ持ち込み疑惑やAIに勝てない等、ネガティヴな話題が将棋界の凋落を物語っているようにも感じますが、イメージ払拭や起死回生のために出した映画のように思います。体の方は半ば諦めて天才を追い詰めていった姿を見ると、けが人の私の人生などはまだまだ甘えのような気がします。村山聖を知る事が出来たことに意義がある映画でした。
人生最期の一手
“西の怪童”と呼ばれ、あの羽生名人を一度負かしながらも、29歳の若さでこの世を去った天才棋士、村山聖の実話を映画化。
彼の事は勿論、将棋のルールすら分からないレベル。
だから対局シーンも、確かに緊張感は伝わるが、何がどうなってるか分からず、嗚呼残念!
しかし映画は、村山聖という一人の青年の姿に焦点を当てた人間ドラマとして難なく見れる。
どの世界に於いても、天才と呼ばれる人物は変わり者が多い。
彼も例外に漏れず。
肥満体。ある理由から、髪も爪も伸ばしたまま。(あんな爪で指せるとは…)
少女漫画好き。部屋は漫画本が山のように積み重ねられ、散らかし放題。
こだわりの偏食。
酒癖が悪く、アルコールが入ると、暴言を吐く。
…などなど、かなりのダメ人間だが、彼の人生はずっと病気との闘い。
幼少時から患う“ネフローゼ”という腎臓の難病。
将棋界にその名を轟かせているまさにその時、膀胱癌。
変わり者であっても根は熱く、病魔と闘いながら一つの事に命削るほどのめり込む姿は、カッコよく高潔すらある。
そんな聖を体現するかのように、“生涯に一本の作品”と語るほどの意気込みで臨んだ松山ケンイチ。
20㎏増の役作りが話題だが、聖の内面を時に繊細に、時に鬼気迫るほどの演技に圧倒される。
同世代でも指折りの演技派の松ケンだが、彼のこんな熱演・名演が見たかった!
将棋に詳しくなくてもその名を知ってる羽生名人。演じるは、東出昌大。
松ケンの熱演に相乗されてか、あの東出が名演を見せているッ!
風貌も羽生名人に似せ、髪型や仕草や喋り方や駒の指し方も徹底研究。元々、将棋好きなんだとか。
寡黙な役柄なのが良かったのかもしれないけど(失礼!)、東出の演技に対してこれまで何度も辛口意見してきたが、ちょっと見る目変わった。
二人が対局を終え、酒を飲みながらぎこちなく語り合うシーン。
趣味も性格も真逆だが、同じ将棋という世界で同じ景色を見る二人の男の姿が印象に残る。
周りを固める豪華キャスト。
聖の周りの人々が聖に理解を示す善人が多い。
変わり者ながらも周りの人々に愛された聖。
そんな彼と周りの人々との関わりもスパイスとして味付けされている。
映画は聖の幼少時からではなく、すでに“西の怪童”と知られている彼が、東京行きを決心するシーンが起点となっている。
理由は、一度羽生に負け、彼に勝ち彼に近付く為であるが、聖自身、自分の命が短い事を悟っていたのではないか。
自分には時間が無い。
自分の生の証として、唯一爪痕を残せるもの。
何が何でも一番になる。
その為には何か行動を起こさなくてはいけない。
が、病魔は確実に進行している。
焦り、苛立ち…。
夢半ばになるかもしれないが、それでも夢見果てぬ飽くなき執念。
将棋に例えるなら、対局終盤の最期の一手。
自分ならどんな将棋を指すか。
演出は淡々、将棋に詳しくない自分が本作を見れるか不安もあったが、
村山聖の生きざまと言うか、内なる静かな気迫に感銘を受けた。
思ってた以上に良かった!
よかった
将棋はここ数年好きで、原作も読んでいるものです。同じ作者では将棋の子のほうが好きですが本作も好きです。評判がいまいちだったもので映画を見には行かなかったのですが、とてもよかったです。原作と違う部分も多々ありますが、映画という短い時間の中でこれ以上ない脚本なのではないでしょうか。あと松ケンがいいですね。
淡々としている
非常に淡々とした映画。皆が静かな演技で雰囲気が作られていた。やはりノンフィクションなので、人間関係・人物造形がしっかりと作られていて、人間ドラマとしてはそれなりに見応えがあったように感じる。松山ケンイチと東出昌大との関係性がとてもよかった。
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