「強敵と書いて(とも)と呼ぶ。」聖の青春 ko_itiさんの映画レビュー(感想・評価)
強敵と書いて(とも)と呼ぶ。
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将棋は遊びでやっている程度で入れ込んだことは無い。
なので素人ともいっても良いが、ここでは誰でも知っている羽生善治を通して将棋が「殺し合い」として描写されている。演じる東出昌大が羽生を完璧に自分のものにしているから彼の一挙手一投足を見ているだけで将棋を知らなくてもわかるのだ。
そして「死ぬほどくやしい」の台詞に妙な色気でグッとくる。その羽生がクライマックスで聖が不覚にも投了してしまったときにそっと涙をぬぐう姿が逆に聖のくやしさを表していて、その複雑な感情が観ている自分にもよくわかる。
そして、二人が見えるモノが何であるのかは知らないが、見とどけた気持ちにもなるのだ。
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