「将棋好きの為の映画」聖の青春 橙めるさんの映画レビュー(感想・評価)
将棋好きの為の映画
先週MOVIX橋本の試写会にて観ました。
前もってテレビなどの情報を軽く仕入れて話の確認をしてから観ましたが、それらの情報はあまり役立たちませんでした。
というのも、
映画はキャラクターのセリフが限られ、将棋の説明などが殆ど皆無、つまり将棋を理解していて既に登場人物の人となりや性格・実績を知っている事が前提の、将棋が大好き人のために作られた映画だったと感じたからです。
話が中盤にさしかかる前に情報が伝わりきれず、試合の勝敗もとくに重要なポイントにならず、ノンフィクションにフィクションをエッセンスとして入れているのかどうかわかりませんが、あまりにも将棋大好き人のために作られすぎで、つまり…
喜怒哀楽がとても薄かったのです。これは難しい…苦笑
将棋にふれたことのない人間にとってこの映画は時間の経過が苦痛かもしれません。
出ている俳優さん達は申し分ない、俳優さんが個別に好きならいいかもしれません。
染谷さんやチームナックスの方は良かった分もう少し出番があれば映画に救いもあったかな…
昔観た『容疑者・室井慎次』という映画の途中に流れる無言無音部分に似てます。
私はあの沈黙に耐えられませんでした。
ところで、途中に出てくる20年前のCGみたいな画像、2016年にもなってそんなCGを出してくるということは、ただの間に合わせかな?悲しいですね。
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